現場見える化統合管理システム
Field Browser®(フィールドブラウザ)
人、モノ、建設機械、環境等の現場情報をIoTで一元管理
現場見える化統合管理システム「Field Browser®」は、人、モノ、建設機械の位置や稼働状況を、気象や交通情報などの環境情報と合わせてIoTで一元管理(見える化)し、問題・課題を"リアルタイムに把握"して"タイムリーに解決"するためのシステムです。
建設現場を見える化する第一歩は、人や建設機械の位置、作業状態を把握することであり、その要素技術はある程度確立されています。本システムは、これまで個別に導入し運用してきた各種システムのデータを連携・集約することで、1つの管理画面で運用できるようにしたものです。
本システムは、職員が状況を確認するために現場に出向く時間を省略するだけでなく、各システムで取得したデータを集約・分析することで、次の計画の最適化につなげることができる、働き方改革につながるDXソリューションです。
令和3年度土木学会 技術開発賞

システムイメージ
- キーワード
- IoT、DX、見える化、統合管理、働き方改革、デジタルツイン、位置情報、稼働情報、気象、交通
システムの概要
「Field Browser」は、個々のサービスを提供する事業者のシステムと連携し、地図上に現場図面を重ね合わせ、人、モノ、建設機械などのリアルタイムの位置情報を、気象情報・交通情報と合わせて一元表示します。
- 人と建設機械・車両等の位置情報が所属や職種・機械種別ごとに表示され、計画どおりの場所、人員、機械配置で作業が行われているかを現地に行かなくても把握可能。
- 定点カメラ映像と位置情報をリンクさせることで、人員、機械配置と合わせてより正確な状況把握が可能。
- 人物についてはリアルタイムのバイタル情報が表示され、体調不良者を即時発見し対処可能。
- 建設機械、車両については、現在の稼働/非稼働状態に加え、蓄積された過去の稼働時間から稼働率を集計可能。
- 気象情報については、降雨や落雷を含むリアルタイムの天候に加え、72時間先の予報を確認可能。
- 現場に設置した振動・騒音計、気象計のリアルタイムデータが確認可能。

Field Browserの地図画面

Field Browserの集計画面
特長・メリットココがポイント
現場状況の把握を遠隔から、効率的に
- 今、誰が、どこで、どのような作業をしているのかを、現場から離れた事務所や支店・本社でも常時把握できるため、迅速かつ的確な指示命令が可能です。
- 現場では不要な移動や作業待ちが無くなることで、現地立ち会い等の現場管理業務の効率化も図られます。
- 支店・本社では遠隔パトロール等において、現場担当がどこにいるのか、カメラがどこを映しているのかといった情報の補完にも役立ち、客先と共有することで遠隔臨場にも活用できます。

現場事務所での運用状況(枚方工事事務所)
作業計画の最適化
- 作業員や建設機械の作業場所、滞在時間、稼働率等を分析することで、次計画時の最適配置や手配台数の検討に活用できます。
- 72時間先の気象予報に応じた対策・作業計画の見直し等の事前検討が可能です。

現場状況を本社でリアルタイムに確認
画面表示や機能の柔軟なカスタマイズ
- 地図画面上にブロックを設定し、そのブロックごとの滞在者、集計値をリアルタイムに表示することができます。これにより、どのブロックに何人の職員、作業員が滞在しているかが、より分かりやすくなります。
- ブロック内を進入検知エリアとして設定することができ、スマートフォンの測位アプリ利用者本人にアラート通知が届きます。

地図画面上のブロック内の状況を一目で確認
- 橋梁工事等の高低差のある現場において、3Dモデル上に職員や作業員の位置をリアルタイムに表示できます。作業の上下関係を把握することができ、安全性の向上や作業指示の効率化が図られます。

現場作業の上下関係を一目で把握
適用実績

関越自動車道 阿能川橋床版取替工事
場所:新潟県南魚沼郡
工期:2021年4月~2027年2月
発注者:東日本高速道路 新潟支社
規模:床版取替約7,700m2(阿能川橋上り線628m+土樽橋上り線93m、下り線32m)
橋脚耐震補強36基(阿能川橋18基+土樽橋18基)
塗替塗装約4.6万m2(阿能川橋上下線)

横浜環状南線 釜利谷庄戸トンネル工事
場所:神奈川県横浜市
工期:2021年2月~2026年10月
発注者:東日本高速道路 関東支社
規模:総延長約1,160m 土工延長約40m
トンネル延長約2,240m 函体工約265m

平等処分場建設工事
(1-1工区 準備工事、
その1・その2工事)
場所:富山県富山市
工期:2020年9月~2026年10月
発注者:富山環境整備
規模:伐根、集積、運搬27万m2
切土工105万m3 盛土工29万m3
調整池堰堤一式(生コン総量1,318m3)
貯留堰堤一式(生コン総量3,261m3) 他

新名神高速道路 枚方工事
場所:大阪府枚方市
工期:2018年9月~2028年5月
発注者:西日本高速道路 関西支社
規模:延長1,140m 地中連壁工約28,000m2 擁壁工U型擁壁約170m 橋台2基 橋脚18基 換気所1基 回転立坑1基
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上記現場以外にも標準ツールとして様々な現場で活用しています。
学会論文発表実績
- 「現場の見える化統合管理プラットフォームの3次元化と現場への適用」,土木学会,第79回年次学術講演会,2024年9月
- 「BLEビーコンを利用した建設現場における簡易センシング技術の開発と活用」,土木学会,第78回年次学術講演会,2023年9月
- 「現場の見える化統合管理プラットフォームの活用と効果」,土木学会,第47回土木情報学シンポジウム,2022年9月
- 「現場の見える化統合管理プラットフォームの構築と現場実装」,土木学会,第77回年次学術講演会,2022年9月
- 「現場状況の一元管理(見える化)システムの現場適用とその効果」,土木学会,第45回土木情報学シンポジウム,2020年9月