AIを活用した危険予知活動支援システム
「鹿島セーフナビ®(K-SAFE®)」
過去の膨大な災害事例を解析し災害傾向を見える化!
建設現場では、作業開始前にこれから行う作業に対して、起こり得る災害を予測し対策を立案する「危険予知活動」を必ず行います。この活動は通常、作業担当者の経験・感覚・知識を基に実施されますが、災害の知識が少ない場合などは的確な安全指示が出来ずに危険予知活動が形骸化し、労働災害のリスク低減が不十分になることも起こり得ます。
また、過去の膨大な災害事例の中から類似した事例を探し出すには多くの手間と時間がかかります。さらに、災害事例に記載された内容は「自然言語(自由に記述された文章)」であるため、その作業においてどのような原因で災害が起こったのかという「災害傾向」を精度よく把握するには、人が読み解く必要があり、膨大な災害事例データを効率的に活用することは永年の課題でした。
そこで、鹿島では膨大な災害事例をデータベース化し、AIにより解析し、類似作業の災害事例を見える化することで災害傾向を提示し、危険予知の精度向上に貢献するシステム「鹿島セーフナビ®(K-SAFE®)」を開発しました。
特許登録済

「鹿島セーフナビ」のイメージ
関連情報
- キーワード
- 災害事例、AI、自然言語処理、危険予知
本システムの概要
鹿島セーフナビ(K-SAFE)は、鹿島が保有する災害事例、厚生労働省の「職場のあんぜんサイト」で公開されている災害事例、日建連が会員に提供している災害事例(合計約70,000件)※をAI(自然言語処理技術)により解析し、類似作業の災害事例を多面的に見える化するシステムです。
※災害事例は随時追加されています。
記入欄に作業内容(キーワードや文章)を記入し、解析実行ボタンをクリックすると、「入力した作業内容」と「AIがクラスタリングやラベリングをした過去の災害事例」とを照合し、解析結果を災害原因別や災害状況別にグラフ表示します。表示されたグラフは重篤度により色別で表示します。ラベルやグラフに含まれる災害事例の詳細は一覧で表示します。

K-SAFEの表示例
グラフ表示を切り替えることで、該当作業に関連する過去の災害発生状況を年度別に確認することもできます。

グラフ表示を年度別に切替
鹿島保有の災害事例の詳細は「絵入りの事例シート」で確認できます。

絵入りの事例シートで確認
鹿島セーフナビは、PC、スマートフォン(iPhone)、タブレット(iPad)など、様々な端末で操作できます。

PCで鹿島セーフナビを利用し災害傾向を把握

iPadで鹿島セーフナビを利用し危険予知活動を実施
特長・メリットココがポイント
膨大な災害事例の中から必要な災害事例について素早く解析
約70,000件に及ぶ膨大な災害事例(鹿島が保有する災害事例、厚生労働省の公開している災害事例、日建連が会員会社に提供している災害事例)からAIが瞬時に解析を行います。社内だけでなく、社外のデータからも災害傾向を客観的に分析することができます。

災害事例を客観的に把握
様々なシーンで危険予知精度の向上を支援
社員は、施工前の事前検討会、朝礼後の危険予知活動、会社の安全管理者による安全パトロール、毎月行われる災害防止協議会や安全教育などでK-SAFEを利用することで「こんな危険もあるんだ」という気づきを得るなど、様々なシーンで危険予知精度の向上を支援します。

様々な活用シーン
適用実績
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土木・建築問わず、様々な現場で活用中です。
学会論文発表実績
- 「AIを活用した危険予知活動支援システム「K-SAFE®」の開発」,建設機械施工,2022年5月
- 「AIを活用した危険予知活動支援システムの開発」,令和4年度土木学会全国大会,第77回年次学術講演会,2022年