さんごゆんたく館ミーティングで
慶良間諸島国立公園のサンゴ保全活動を報告
2018年11月9日、沖縄県島尻郡座間味村阿嘉島(あかじま)の「さんごゆんたく館」にて、環境省らが主催する「さんごゆんたく館ミーティング」が開催されました。鹿島は技術研究所の成果が広く適用されている慶良間諸島海域でのサンゴ保全活動について報告を行いました。
慶良間諸島の一つ阿嘉島は、那覇から南西約40kmに位置する島で、この島に2018年3月にさんごゆんたく館がオープン、サンゴを始め慶良間諸島の自然に関する情報発信を行っています。さんごゆんたく館ミーティングは、さんごゆんたく館運営協議会(座間味村、座間味村観光協会、環境省那覇自然環境事務所)が主催するもので、国際サンゴ礁年2018と連携した企画です。国際サンゴ礁年2018のオフィシャルサポーターとして環境大臣から任命を受けた鹿島を始め、6団体がサンゴ礁の保全活動等について発表を行いました。
鹿島は、慶良間諸島海域で15年間にわたりコーラルネットを活用したサンゴ再生技術の検証を行っており、近年では地域の保全活動として展開しています。今回のミーティングでは地元ダイバーが主体となって行っているコーラルネットの保全活動状況、水面浮体型ドローンSWANSによる慶良間諸島のサンゴモニタリング等の報告を行いました。翌日に行われたエクスカーションでは、海底に設置されたコーラルネットや、オニヒトデの食害から回復したサンゴ礁をシュノーケルやダイビングにより観察する催しが行われました。
2018年3月5日(サンゴの日)にオープンした阿嘉島の「さんごゆんたく館」
さんごゆんたく館ミーティングでの技研・山木主任研究員の発表の様子
コーラルネットを活用したサンゴの種苗生産技術
シュノーケルによるサンゴ礁の観察
(参考)
地球にやさしく!サンゴ礁を蘇らせる「コーラルネット®」
業界初、水面浮体型ドローンでサンゴ礁のモニタリング」 (2018年5月9日プレスリリース)