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JR渋谷駅埼京下り線切換工事 完了

鹿島JVが工事を担当しているJR渋谷駅埼京下り線切換工事が、2020年5月29日22時頃から6月1日4時頃までの約54時間で行われました。この工事に伴い、埼京線のホームが約350m北側へ移動し、山手線ホームとの並列化が完了しました。

JR東日本は渋谷駅の大規模な改良工事を実施中で、ホームの移設や改築、バリアフリー化などを2015年から段階的に行っています。改良工事期間中、線路の切換は4回予定されており、今回の埼京下り線切換工事は、2018年5月に行われた埼京上り線切換に続いて、2回目の大規模線路切換工事となります。今回行われた埼京下り線切換工事は、埼京上下線を30日始発から31日終電まで運休にし、連続54時間にわたる工事が行われました。

図版:切換工事全体の様子

切換工事全体の様子

図版:延べ900人以上が切換作業にあたった

延べ900人以上が切換作業にあたった

図版:宮益架道橋の架け替えの様子

宮益架道橋の架け替えの様子

渋谷駅改良工事は3工区に分かれており、鹿島JVは新宿方の北工区(約110m)を担当しています。今回の切換工事の北工区の主な工事内容は①宮益架道橋のこう上・横移動、②埼京下り線の工事桁の移設、③新しい埼京線ホームの拡幅です。線路線形が変わるため、宮益架道橋の鉄桁をこう上・回転・横移動して移設するとともに、山手線ホームの高さに合わせるため埼京下り線の線路を支える工事桁(10連)をジャッキで最大1.1m持ち上げ、1.1m横移動させました。また、新埼京線ホームは、工事桁の移動に合わせて延長81.8mにわたり当日約1.2mの拡幅を行いました。

新型コロナウイルス感染防止拡大のため、現場事務所に紫外線照射装置「エアロシールド」を設置したほか、全ての職員、作業員が、マスク・ゴーグル着用等の対策を万全にし、工事に臨みました。このほか、事前に行った多くの試験施工やリハーサル、1年以上前から検討した綿密な施工計画と周到な準備、また、BIMモデルを用いた新技術の導入により、事前にリスクを洗い出し、切換工事は大きなトラブルなく無事に終了しました。今回の工事により、山手線ホームと埼京線ホームが並列化し、乗り換えの利便性が格段に向上しました。今後、残り2回の切換工事では、山手線内回り、外回りの線路を切換え、山手線ホームを拡幅し1面2線化が行われる予定です。

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図版:完成した新埼京線ホーム

完成した新埼京線ホーム

図版:山手線ホームと並列化された埼京線ホーム(左)

山手線ホームと並列化された埼京線ホーム(左)

全ての写真撮影協力:JR東日本

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