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成瀬ダム 定礎式

2022年5月14日、鹿島JVが秋田県東成瀬村で施工を進めている成瀬ダム堤体打設工事において定礎式が執り行われ、発注者の国土交通省関係者はじめ来賓・地元・工事関係者ら約200名が出席しました。定礎式はダムの永久堅固と安泰を祈願するもので、式を行った期日を刻んだ石を敷地内にはめ込み保存することで、工事の本格化を祝う行事です。

定礎式に先立ち修祓式が挙行され、鹿島・茅野副社長ら関係者が玉串を奉奠し、今後の工事の安全を祈願しました。

続いて行われた定礎式では、国土交通省・中山副大臣の式辞を井上水管理・国土保全局長が代読したのに続き、秋田県・佐竹知事ら来賓が祝辞を述べました。次に地元の小中学生から成瀬ダムへの期待の言葉があり、定礎石とともに埋納する東成瀬村の全小中学生130名がそれぞれ成瀬ダムへの期待を書き記したメモリーストーンを設置しました。

定礎の儀では、木遣り歌に合わせて、法被姿のJV職員らが掛け声とともに定礎石を搬入すると、国土交通省東北地方整備局・稲田局長が定礎宣言を行いました。関係者による鎮定の儀、斎鏝の儀、斎槌の儀、埋納の儀に続いて、「A4CSEL」の自動化建設機械による埋納が行われました。自動ダンプトラックが自動走行しCSGを定礎石の上に下ろした後、自動ブルドーザがCSGを敷き均しました。「埋納完了」の掛け声がかかると、無人の自動化重機が埋納する様子を見守っていた会場から大きな拍手が沸き起こりました。その後、元内閣総理大臣の菅衆議院議員からも祝辞が述べられ、最後に東成瀬村・佐々木村長の万歳三唱とともにくす玉が開披され、定礎式は幕を閉じました。

図版:修祓式で玉串奉奠を行う茅野副社長

修祓式で玉串奉奠を行う茅野副社長

図版:定礎式では木遣り歌に合わせて礎石隊により定礎石が搬入された

定礎式では木遣り歌に合わせて礎石隊により定礎石が搬入された

図版:A4CSELによる自動ダンプトラックが定礎石の上にCSGを下ろした

A4CSELによる自動ダンプトラックが定礎石の上にCSGを下ろした

図版:関係者らによりくす玉が開披されダンプアップで定礎を祝った

関係者らによりくす玉が開披されダンプアップで定礎を祝った

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成瀬ダム定礎式(動画:2分12秒/音声あり)

図版:成瀬ダム定礎式

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成瀬ダムは、秋田県東成瀬村を流れる雄物川水系成瀬川上流に鹿島JVが建設中の台形CSGダムで、完成すると台形CSGダムとして日本最大規模となります。規模は、堤高114.5m、堤頂長約755m、堤体積485万m3。冬期は豪雪で施工ができない厳しい施工条件の中、「A4CSEL」を用いて堤体のCSG打設を昼夜で行っており、最盛期には20数台の自動化建設機械が稼動します。定礎式を終えた成瀬ダムでは、今後、CSG打設が本格化し、ダムの完成は2026年度の予定です。

図版:今後CSG打設が本格化する成瀬ダムの様子(右岸天端より、2022年5月撮影)

今後CSG打設が本格化する成瀬ダムの様子(右岸天端より、2022年5月撮影)

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