4ブームフルオートコンピュータジャンボによる
施工の合理化
専任のオペレータ1名によるせん孔作業を実現
山岳トンネルの現場では発破孔のせん孔位置合わせが自動で行えるドリルジャンボが導入されてきています。しかし、これまでのコンピュータジャンボは作業員がキャビン内の小型画面を見ながらブームを誘導しなければならず、作業員の熟練度に依存するとともに、1ブームあたり1名の作業員が必要でした。
そこで鹿島は、日本初となる4ブームフルオートコンピュータジャンボ(アトラス社製XE4C)を、新区界トンネル(岩手県)の本坑掘削に適用しました。
同機が持つフルオートせん孔機能により、専任オペレータ1名によるせん孔作業を実現し、最新鋭ドリフタの機能向上により、せん孔時間が2分の1以下に低減、また、余掘りも40%低減できることを確認しました。
令和元年度日本建設機械施工大賞 大賞部門最優秀賞

アトラス社製XE4C 4ブームフルオートコンピュータジャンボ
関連情報
- キーワード
- 急速施工、コンピュータジャンボ、フルオートせん孔
4ブームフルオートコンピュータジャンボの概要
従来のコンピュータジャンボは、作業員がキャビン内の画面を見ながらブームをせん孔位置に誘導しなければなりませんでしたが、この4ブームフルオートジャンボのフルオートせん孔機能は、あらかじめ入力したせん孔位置に機械が自動で位置合わせを行うため、作業員の熟練度に頼らないせん孔作業を実現するとともに、4ブームを1名のオペレータで操作することが可能となっています。また、同機は、これまでのジャンボに比べ、ドリフタのせん孔性能が向上し、純せん孔速度が最大で2倍となっているほか、地山の硬軟に応じて自動的に最適な打撃力に調整されるため、せん孔中の孔閉塞が発生しません。
さらに、搭載されているせん孔データの自動収集機能により、切羽前方やトンネル周辺の地山評価が可能です。

4ブームを1名の専任オペレータで操作が可能
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4ブームフルオートコンピュータジャンボ(動画:23秒/音あり)
4ブームフルオートコンピュータジャンボ導入による効果
4つのブームを1名の専任オペレータで
従来は1ブームあたり1名の作業員が必要でしたが、フルオートジャンボは4つのブームを1名のオペレータで操作することができます。これまでは坑夫と呼ばれるトンネル作業員がせん孔時にはブーム操作を行っていましたが、専任のオペレータ1名が4つのブーム操作を行うため、他の作業員は次の作業の段取りなど、別な仕事を行うことができ、省力化と効率化が図れます。
せん孔に要する時間が従来の半分に
本機はこれまでのジャンボに比べ、ドリフタ(せん孔装置)の性能が向上し、純せん孔速度が最大で2倍となっていることと、せん孔位置への自動誘導機能により、位置合わせ時間が大幅に短縮できるため、せん孔時間が従来の半分以下になることを確認しました。
余掘りを40%低減
コンピュータの自動制御により、せん孔パターン通りの角度や長さで正確なせん孔を行うため、余堀りを40%低減できることを確認しました。

従来機の場合(誘導機能なし)

フルオートジャンボの場合
せん孔データの自動収集で地山を予測、
CIMにも活用
本機に搭載されているせん孔データの自動収集機能(Mesurements While Drilling:MWD)により、地山状況に応じてせん孔パターンを修正するとともに、切羽前方やトンネル周辺地山の予測評価が可能となることにより適切な支保パターンの選定が行えます。また、これらのデータを蓄積することにより、CIMの地質モデルへの反映ができます。

せん孔速度より求めた切羽前方地山の硬軟度分布
適用実績

宮古盛岡横断道路 新区界トンネル
場所:岩手県宮古市~盛岡市
竣工年:2019年8月
発注者:国土交通省東北地方整備局
規模:全体L=4,998m 内空断面積94.9m2
避難坑L=5,045m 内空断面積15.5m2

国道45号 白井地区道路工事
(白井トンネル)
場所:岩手県閉伊郡普代村
竣工年:2019年3月
発注者:国土交通省東北地方整備局
規模:延長2,059m 内空断面積95m2