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ハイブリッド遠隔コミュニケーションシステム

動画と静止画の組み合わせで実現する
革新的なコミュニケーションシステム

建設現場で活用が進んでいる遠隔臨場では、一般的なWeb会議システムが多く用いられていますが、通信環境が良好でない状況では閲覧できる映像の解像度が低下し、現場状況を十分に把握できない場合があります。また、高解像度動画を送信するための5Gなどのネットワーク整備は、多大なコストと時間がかかることが課題です。

本システムでは、全体状況の把握といった通常のコミュニケーションでは現場の通信状況に合わせた品質の動画を利用し、詳細確認が必要な際に高解像度の静止画を適宜送信するハイブリッドコミュニケーションを実現しました。これにより、一般的なネットワーク環境での遠隔コミュニケーションが促進され、建設現場の生産性向上に寄与します。

特許出願中

図版:システムイメージ

システムイメージ

キーワード
動画、静止画、画像処理技術、遠隔臨場、コミュニケーション、i-Construction
改ページ

本システムの概要

本システムは、1台のタブレット端末で現場の通信状況に合わせた品質の動画と高解像度の静止画をハイブリッドに組み合わせて送信する、新しい遠隔コミュニケーションシステムです。

  • 高解像度カメラを搭載した専用のタブレット端末を使用して動画、静止画の配信を行います。
  • 撮影された動画や静止画は、PCなどのWebブラウザを通じて確認することが可能です。
  • 配信側、受信側ともにインターフェースはメイン画面とサブ画面に分かれており、それぞれで動画と静止画を表示し、必要に応じて切り替えることができます。
  • 配信側と遠隔参加側は常に同一の画面を共有しながらコミュニケーションを行うことができ、双方の画面上には図示するためのポインタ表示も可能です。このため、的確な意思疎通が実現されます。
  • 本システムは、鹿島とSHARPが共同で開発したWebベースの配信システムです。

図版:システム概要図

システム概要図

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特長・メリットココがポイント

遠隔臨場における生産性向上効果

遠隔臨場の適用が広がることにより、以下のメリットが挙げられます。

  • 現地立会のために現場作業を長時間止めておくなどの調整による影響が低減
  • 発注者が現地立会のために移動する時間の削減

図版:現場配信側の利用イメージ

現場配信側の利用イメージ

山岳トンネルの現場でも有用性を確認

通信環境としては比較的条件の悪いトンネル坑内において、切羽の現場立会を遠隔臨場で行いました。通常の遠隔臨場での生産性向上効果に加え、以下のメリットが挙げられます。

  • 高い安全性:不安定な地山に近接する必要が無く、安全な位置から立会作業を実施
  • より詳細な確認:現場状況によっては、本システムによる確認の方が現地よりも切羽状況を鮮明に確認可能

図版:遠隔参加側の確認イメージ

遠隔参加側の確認イメージ

適用実績

図版:大津大石トンネル

大津大石トンネル

場所:滋賀県大津市

竣工年:2019年5月~2025年2月

発注者:西日本高速道路

規模:トンネル延長上り線695m 下り線917m 
設計掘削断面積127.3m2 内空断面積103.8m2

学会論文発表実績

  • 「動画と静止画によるハイブリッド遠隔コミュニケーションシステム」,建設機械施工,2024年10月号
  • 「高解像度カメラを活用した 現場遠隔管理システムの構築と現場実証」,第49回土木情報学シンポジウム,2024年
  • 「ハイブリッド遠隔コミュニケーションシステムを用いたトンネル切羽の遠隔臨場」,土木学会,第79回年次学術講演会,2024年

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