大分川ダム建設工事 湛水式
2018年2月17日、大分県で施工が進む大分川ダム建設工事において湛水式が行われ、発注者である国土交通省九州地方整備局関係者、地域関係者、工事関係者らが多数出席しました。式典に先立ち、ダム堤体左岸天端において鹿島JVが主催する神事が行われ、国土交通省九州地方整備局大分川ダム工事事務所・酒井所長、鹿島・田代副社長らが玉串を奉奠しました。続いて、大分市野津原公民館に場所を移して、国土交通省が主催する湛水式が行われました。湛水式では、大分県・広瀬知事や大分市・佐藤市長らの祝辞に続いて、湛水の儀が行われました。酒井所長の合図で田代副社長ら14名の参列者がゲート降下ボタンを押すと、仮排水トンネルを締め切るゲートが降下する様子がモニターに映し出され、会場は大きな拍手に包まれました。最後に大分県議会・井上議長の発声で万歳三唱が行われ、大分川ダム建設工事の最終工程となる湛水開始を祝いました。
大分川ダムは、大分県大分市に建設中の堤高91.6m、堤頂長400.0m、堤体積387万m3の中央コア型ロックフィルダムで、2013年から工事が行われています。2015年9月から開始された堤体盛立では、建設機械の自動化による次世代建設生産システム「A4CSEL®」の導入試験を行うなど、ICTを積極的に活用し、生産性向上を図りました。堤体盛立を2017年5月に完了し、いよいよ試験湛水が開始されました。試験湛水とは、本格的なダムの運用を始める前に実際に水を貯めて、ダム本体や放流設備の機能確認、基礎地盤や周辺地山等の安全性を検証するために行うものです。工期末は2019年3月です。