成瀬ダム本体工事着工式
2018年9月15日、秋田県雄勝郡東成瀬村の現地において、成瀬ダム本体工事着工式が行われました。
着工式に先立ち、神事が行われ、田代副社長が玉串を奉奠しました。着工式には発注者である国土交通省関係者、国会議員、県・市町村関係者、工事関係者ら約300名が出席しました。式では、国土交通省水管理・国土保全局・井上治水課長からの挨拶、秋田県・佐竹知事ら来賓からの挨拶に続き、成瀬ダム工事事務所・村山所長から事業説明がありました。その後、地元の小学生と中学生から成瀬ダムに対する期待の言葉が力強く述べられました。
引き続きセレモニーが行われ、鍬入れ式では田代副社長ら総勢21名の関係者が合図に合わせて鍬入れを行いました。その後、主任監督員からの工事着工号令を受けてダンプアップが行われると、会場から盛大な拍手が沸き起こりました。
成瀬ダムは、秋田県の雄物川水系成瀬川に建設される多目的ダムで、雄物川水系の洪水被害の軽減や下流の流量確保、農業用水及び水道用水の確保、発電などを目的とした台形CSGダムです。堤頂長755.0m、堤高114.5m、堤体積485万m3、総貯水容量7,850万m3を誇り、台形CSGダムとしては国内最大となります。台形CSGダムとは、砂礫をセメントで固めて台形状に作るダム型式で、現地発生土を用い、かつ、汎用機械での施工が可能となるため、設計・施工・材料の合理化が図られたダム型式として近年注目を集めています。成瀬ダムでは、五ケ山ダム、大分川ダム、小石原川ダムで順次適用機種を増やしてきた、建設機械の自動化による建設生産システム「A4CSEL」を始め、全自動スライド型枠などを適用することとしており、ダム現場の工場化を推進します。
雄物川はこれまで何度も洪水被害や渇水被害が発生しており、成瀬ダムの完成は流域及び地域の皆さんに待ち望まれています。工事は現在、基礎掘削工事が行われており、2019年度より堤体の打設工事が開始されます。竣工は2024年度の予定です。
神事で玉串奉奠を行う田代副社長
着工式にて鍬入れを行う田代副社長(右端)
ダンプトラックのダンプアップで着工を祝った
成瀬ダムの完成予想図