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あらゆる汚染物質に対して、
合理的で経済的な対策技術をご提案します。
土壌汚染対策は、対象地の汚染状況や立地条件、お客様の事業計画に応じて、最適な対策が求められます。
鹿島には、長年培った経験と技術力、そして低コスト、短工期、省資源などお客様のニーズにお応えする豊富なメニューがあります。
ここでは、鹿島の代表的な重金属・揮発性有機化合物(VOC)・油汚染の対策技術と、近年問い合わせが増えている埋設廃棄物やPCB・ダイオキシン類などの強い毒性の有害物への対応についてご紹介いたします。
重金属汚染の対策技術
鉛、ヒ素、カドミウムなどに代表される重金属は、一般的に土壌と結合しやすく、事業由来の場合は、地下浸透した際に、土壌表層に留まりやすい傾向があります。一方、自然由来として地盤にもともと存在する場合は、広域かつ地下深くに汚染が存在していることがあります。
重金属は、土壌中で様々な形態(化合物)で存在しますが、鉛、ヒ素等の有害な成分そのものは分解・無害化することが困難なため、多くの場合、汚染土壌を掘り出して処理施設まで運んで処分する掘削除去が採用されています。
重金属の特性と対策のポイント
- 土壌に吸着しやすく、分離しにくい
- 分解無害化が難しい
- 自然界にも多く存在する
確実性の高い掘削除去が基本となりますが、対策土量や現場周辺環境等の諸条件によっては、現地で浄化工法を適用した方が経済的に有利になります。
鹿島には、掘削除去以外にも、分級洗浄、不溶化、封じ込め等、長年培った確かな技術に加え、技術研究所による最新技術を融合した様々な技術メニューがあります。
特に、鹿島では、土資源の有効利用の観点から、現地(オンサイト)での汚染土壌“浄化”技術に注力しています。
現地(オンサイト)浄化※1のメリット
- 大量の汚染土壌がある土地など、高額な汚染土壌処理費用により、掘削除去が現実的でない場合でも、土壌浄化を実現可能にします。
- 汚染土壌を浄化して埋め戻すことで、埋戻し土の新規購入費用を削減できます。
- 汚染土壌の「場外搬出」及び埋戻し土の「場内搬入」のための運搬車両が不要となり、騒音、振動をはじめとした近隣へ与える環境負荷を低減できます。
技術・工法 | 対象物質 | 浄化 | 拡散 防止 |
省資源 | CO2 削減 |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
分級洗浄法 | 全ての 重金属類※2 |
● | ● | ● | ||
M・トロン® | 鉛、ヒ素、 カドミウム |
● | ● | ● | 汚染土壌の 全量再生 |
|
過硫酸塩・ 銀触媒法 |
シアン | ● | ||||
不溶化工法 | 全ての 重金属類※2 |
● | 諸条件に合わせて 薬剤をオーダーメイド |
|||
吸着層工法 | シアン以外の 重金属類※2 |
● |
VOC汚染の対策技術
VOC(揮発性有機化合物)は、文字通り揮発性が高く、その多くが水よりも重い物質です。VOCは土壌に吸着したり、水に溶解したり、気化して土壌ガスを発生させます。このような特性を持ったVOCによる汚染土壌を、拡散・流出防止を的確に実施しつつ、浄化します。
VOCの特性と対策のポイント
- 揮発性が高い
- 比重が水より大きい(ベンゼンを除く)
- 原液、土壌に吸着した形、水に溶解した形、土壌ガスに気化した形で存在
広範囲に拡散する可能性があるので、拡散・流出防止を的確に実施し、浄化します。また、現場の状況や周辺環境により適切な浄化方法を選択する必要があります。
鹿島は、薬剤や微生物等を利用した浄化技術のほか、建物直下の汚染でも操業を妨げずに浄化できる技術など多くの技術・工法を保有しています。一部の技術を除いて、ほとんどの技術が土壌汚染対策法上の規制対象となっている全VOCによる汚染土壌を浄化できます。
技術・工法 | 対象物質 |
原位置 浄化※3 |
拡散 防止 |
備考 | |
---|---|---|---|---|---|
エンバイロ ジェット®工法 |
ジェット ブレンド®工法 |
全ての VOC※4 |
● | 化学分解によって無害化 | |
ジェット リプレイス®工法 |
● | 重金属類へも適用OK | |||
エアー スパージング 工法 |
水平エアー スパージング工法 |
● |
|
||
バイオ スパージング工法 |
● | ばっ気により生物分解 を促進 |
|||
地下水揚水工法 | ● | ● | |||
ポンピング・ドレーン®工法 | ● | ● | 低透水性地盤でも 効率よく揚水可能 |
||
バイオレメディエーション | ● |
|
|||
地下水サーキュレーターD3® | ● | ● |
|
油汚染の対策技術
油は、ガソリン、軽油、重油、潤滑油など、軽質油から重質油まで、種類によって性状が異なります。また、施設や保管場所から土壌中に漏れた後も、比重や粘性により油の汚染範囲が異なるため、油種に合わせて対応することが重要です。
油の特性と対策のポイント
- 種類によって性状が異なる
- 土壌中に漏れた後、性状が変化する
油の種類、性状、汚染範囲に合わせて対応するのがポイントです。
鹿島は、土壌中の油の性状や濃度等に応じて、適切な対策工法を提案します。
技術・工法 | 対象物質 | オンサイト浄化 | 備考 |
---|---|---|---|
バイオレメディエーション | 油 全般 | ● |
|
ポンピング・ドレーン®工法 |
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