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- 特許登録済
- 令和3年度地盤工学会賞技術開発賞 受賞
特殊な井戸構造により、地盤中に人工的な地下水の流れを作り出し、
微生物処理工法の浄化効率を高める鹿島独自の地下水浄化技術
そこで
地下水サーキュレーターD3®の導入
従来の微生物処理工法の一つである嫌気性バイオスティミュレーション(嫌気バイオ法)は井戸から薬剤を注入し、地盤中の微生物を活性化させVOCを無害な物質へ分解させることで地下水の浄化を行うものです。薬剤を確実に汚染領域に届けるためには注入井戸を密(当社実績で約5m間隔)に設置する必要があり、稼働中の工場下の浄化は難しいとされてきました。
鹿島が開発した「地下水サーキュレーターD3®」は、一本の井戸に吐出部と吸水部を作り、地盤中で地下水を循環させ、薬剤の供給範囲を大幅に拡大することに成功し、注入井戸の本数の削減はもちろんのこと、確実な地下水浄化を実現しました。
- 適用物質
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- VOC(揮発性有機化合物)
- メリット1コスト削減
- 井戸の間隔を従来の4~5mから最大28mまで間隔を広げることが可能となり、井戸の本数を大幅に削減できます。
- 薬剤を一定の割合で滴下注入することにより、微生物を活性化させる最適な薬剤濃度を保つことができ、薬剤の投与量も従来と比べて大幅に少なくできます。
- 約20%のコストダウンが可能です(当社データによる試算)。
- メリット2工期短縮
- 浄化期間の短縮が可能となり、解体や新築工事工程に余裕が生まれます。
- メリット3稼働中の工場でも適応可能
- 広範囲に安定した薬剤の供給により、確実な地下水浄化を実現できます。
- 井戸の設置間隔が広くなり、操業中の工場建屋下にあるVOC地下水汚染の浄化に適応可能です。
『地下水サーキュレーターD3®』~循環井戸の開発
地下水サーキュレーター工法の概要
3つの『D』
Drip:点滴のように滴下注入
Delivery:薬剤が行き渡る・届く
Dehalogenation:脱塩素反応を促進
頭文字の3つの「D」を取ってD3(ディースリー)と名付けました。
社外発表
プレスリリース
- 2020年
論文 & 社外発表
- 2019年
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基礎工 2019年6月号
VOC地下水のバイオレメディエーションの事例
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第24回 地下水・土壌汚染とその防止対策に関する研究集会
VOC広域汚染に対する地下水循環嫌気バイオ法の現場試験による適用性評価
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土木学会年次学術講演会講演概要集(令和2年度土木学会全国大会)
地下水循環式嫌気性バイオレメディエーションの現場実証実験
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