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エンバイロジェット®工法
エンバイロジェット®工法は、地盤中で高圧噴流を用いて土壌を浄化する工法です。
エンバイロジェット®工法には、浄化剤と汚染土壌を撹拌するジェットブレンド®工法と汚染土壌を無害な材料に置き換えるジェットリプレイス®工法があります。
技術の特長・メリット
- 必要範囲のみを施工するため、現地で発生する汚泥は最小で済みます。
- 施工中に汚泥が発生しますが、オールクローズド化装置を用いるため、外部への汚染拡散リスクがありません。
- 原位置浄化(掘削行為を伴わず、汚染土壌があるそのままの場所で浄化)が可能です。
- 施工機械がコンパクト(省施工スペース)なので、操業中の工場や倉庫内、配管・杭などの埋設物に近接した場所でも対策が可能です。(※ 工場内等で施工する場合は要相談)
ジェットブレンド®工法
ジェットブレンド®工法は、地盤中で高圧噴流を用いて浄化剤と汚染土壌を撹拌混合する工法です。
ジェットブレンド®工法には、過酸化水素を酸化剤に用いフェントン法を改良したマイルドフェントン法と、浄化剤として鉄粉を用いた鉄粉法があります。
マイルドフェントン法
浄化原理
過酸化水素水と鉄イオンを用いて、VOCを無害な物質に酸化分解します。
技術の特長・メリット
- 従来の方法(フェントン法)では地盤のpHが酸性になりますが、マイルドフェントン法は地盤のpHを酸性にすることなく浄化できるため、浄化に伴う重金属の溶出の心配がありません。
- ベンゼンを含めた多くのVOCに適用できます。
鉄粉法
浄化原理
VOCを鉄粉によって無害な物質に還元します。
技術の特長・メリット
- 汚染地下水の長期的な浄化ができます。
ジェットリプレイス®工法
ジェットリプレイス®工法は地盤中で高圧噴流を用いて、地下深部の汚染土壌を切削し、無害な材料に置き換える工法です。
技術の特長・メリット
- 一方向からだけではなく、二方向から高圧噴流を吹き付けるため、より高い精度で対象範囲をピンポイントで施工できます。
- VOCを中心にあらゆる有害物質への適用が可能です。
エアスパージング工法
エアースパージング工法は、地盤に空気を注入して、VOCを気化させて回収する工法です。
鹿島では、より効果的な工法である、自在ボーリングによる水平井(水平に仕上げた井戸)を用いる水平井エアースパージング工法と、空気を注入する井戸内に栄養塩等を注入するバイオスパージング工法を用意しております。
水平エアースパージング工法
エアースパージング工法は、VOC汚染土壌・地下水を対象に、注入井(空気を注入する井戸)から空気を地盤に注入し、曝気することでVOCを気化させ吸引井(気化したVOCを吸引する井戸)で回収する原位置浄化工法です。この原理を構造物直下の汚染へ適用するため、水平注入井を用いたのが、水平井エアースパージング工法です。水平注入井は自在ボーリングにより建屋直下に設置できるため、操業を妨げずに建屋直下の浄化が可能になりました。
技術の特長・メリット
- 建屋直下の汚染にも適用できるため、施設の操業や生産活動を妨げずに浄化できます。
- 鹿島独自の注入システムにより、複数の注入井より各々独立制御して注入が可能なため、効率的な浄化が可能です。
- 水平注水井は平面的に広がるので、鉛直井による工法に比べてコストが有利になります。
- 原位置浄化(掘削行為を伴わず、汚染土壌があるそのままの場所で浄化)が可能です。
バイオスパージング工法
バイオスパージング工法は、エアースパージング工法で用いる空気注入井戸で、栄養塩等を地盤に注入し、有害物質を分解する好気性微生物を活性化させることで、浄化速度を上げて浄化期間を短縮する工法です。ベンゼンに汚染された地下水浄化に有効です。
バイオスパージング工法の導入効果例
ベンゼンに汚染された地下水の浄化においては、水平エアースパージング工法のみで濃度を地下水基準以下に低下させるには時間が掛かるため、3ヶ月後にバイオスパージング工法に切り替えることで地下水基準以下まで浄化しました。
技術の特長・メリット
- ベンゼンで汚染された土壌に対して、分解効率が高まり、浄化を促進します。
地下水揚水工法
地下水揚水工法は、井戸等を設置して、有害物質が溶け出した地下水あるいは有害物質原液を汲み上げる工法です。浄化を目的にする場合と、汚染地下水の拡散防止を目的にする場合があります。
鹿島は、地下水の揚水状況に関する数値シミュレーションなどの技術的な解析・評価により井戸等の最適配置と揚水量を決定します。
技術の特長・メリット
- 浄化コストが比較的安い工法です。
- 施工方法がシンプルで、多様な汚染状況に対応できます。
ポンピング・ドレーン®工法
軟弱地盤中の地下水を排出する地盤改良工法を、地下水汚染浄化に応用した技術です。汚染地下水を汲み上げる既存技術に比べ、「透水係数が低い場所での地下水浄化」と「短工期での地下水浄化」を可能にした、鹿島の独自技術です。
バイオレメディエーション(VOC 汚染)
バイオレメディエーションは、微生物の有害物質分解能力を活用して浄化する工法です。
地盤中の微生物の中には、VOCを好気もしくは嫌気条件下で分解できるものが存在しています。鹿島は、これらの微生物による分解が最も進むように土壌環境を最適化し、オンサイトもしくは原位置で浄化できる技術を用意しております。
ここでは、鹿島が独自開発した活性剤を用いたバイオブレンディー®工法と、分解効率の良い微生物を配合した微生物製剤バクリンHCプレミアムをご紹介いたします。
技術の特長・メリット
- 主にかかるコストは活性剤費用とモニタリング費用なので、浄化コストが比較的安価に施工できます。
- 微生物の働きを利用する生物分解工法で、処理に要するエネルギーは少なく、他の工法に比べて緩やかに処理が進行するため、浄化に長期間掛かっても環境負荷が少ない工法を希望するお客様にオススメです。
- 有害物質に応じて、好気性微生物や嫌気性微生物を切り替えることができるため、オーダーメイドで様々な物質に対応できます。
- 原位置浄化(掘削行為を伴わず、汚染土壌があるそのままの場所で浄化)が可能です。
バイオブレンディー®工法
バイオブレンディー®工法は、鹿島が独自開発した食品成分をベースとする様々な化合物を混ぜ合わせた活性剤を用いてVOCを原位置にて浄化する工法です。
技術の特長・メリット
- オーダーメイドで活性剤をブレンドできるため、汚染状況や浄化目的、地盤状況等に応じて、最適な条件で土壌・地下水浄化できます。
- 即効性や持続性を求める場合など、条件に応じて最適な薬剤と工法を組み合わせ、従来製品に比べ低コストにて優れた浄化効果を実現します。
バクリンHCプレミアム(4種複合菌によるバイオレメディエーション)
バクリンHCプレミアムは、アメリカで開発・実用化された4種複合菌を含む微生物製剤で、掘削した油汚染土壌に散布・混合して、効率よく分解、浄化します。(バイオオーグメンテーション)
技術の特長・メリット
- 分解効率の良い微生物(バクリンHCプレミアム)を使用するので、対象地盤中に生息する微生物を利用する工法(バイオスティミュレーション)と比較して、短期間で有害物質の分解が可能です。
地下水サーキュレーターD3®
「地下水サーキュレーターD3®」は、一本の井戸に吐出部と給水部を作り、地盤中で地下水を循環させ、薬剤の供給範囲を最大14m程度拡大することに成功し、注入井戸の本数の削減はもちろんのこと、確実な地下水浄化を実現しました。
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