JIS規格外フライアッシュCSG
産業廃棄物のフライアッシュを活用し、
品質確保とCO2削減を両立する低環境負荷CSG技術
JIS規格外フライアッシュCSGは、CSGの結合材である普通セメントの一部をJIS規格外フライアッシュに置換したもので、従来CSGと同等の強度を確保しつつ、締固め後の密実性向上や経時変化の低減など高い品質を実現します。
産業廃棄物として処理されていたフライアッシュの有効利用を背景に開発され、ダム堤体材料として適用したものです。さらに、水和熱低減やアルカリ骨材反応抑制に加え、CO2排出量の削減にも寄与する環境配慮型CSG技術です。
特許出願中

フライアッシュCSG打設状況
- キーワード
- JIS規格外フライアッシュ、CSG、セメント置換、品質向上、耐久性向上、産業廃棄物有効利用、CO2排出量削減
技術の特長と実証成果
本技術の特長は、従来CSGと同等の強度を確保しつつ、締固め後の密実性向上や経時変化の低減により、品質の安定性を向上させた点です。また、材料分離抵抗性の向上や水和熱の低減、アルカリ骨材反応の抑制など、耐久性の面でも優れた性能を有しています。成瀬ダム堤体打設工事における実施工では、これらの性能を確認するとともに、フライアッシュの大量有効利用により、産業廃棄物削減とCO2排出量低減を両立できることを実証しました。

CSGの強度の比較

締固め度の比較

経時変化の比較
特長・メリットココがポイント
品質向上(施工・品質安定性)
フライアッシュ置換により材料の経時変化が小さくなり、締固め後の密実性が向上することで、従来CSGと同等以上の品質を確保できます。
- 締固め後の密実性向上
- 経時変化の低減による品質安定
- 従来CSGと同等の強度性能確保

大型供試体の締固め外観
耐久性向上(長期性能)
材料特性の改善により、材料分離抵抗性向上や温度ひび割れ抑制など、構造物の長期耐久性向上に寄与します。
- 材料分離抵抗性の向上
- 水和熱低減による温度ひび割れ抑制
- アルカリ骨材反応(ASR)の抑制
環境・コスト低減(導入メリット)
産業廃棄物の有効利用により、環境負荷低減とコスト縮減を同時に実現する、持続可能性の高い技術です。
- 産業廃棄物削減(循環型社会に貢献)
- CO2排出量の削減
- 発注者・排出事業者双方のコスト縮減

製造時のCO2排出量の比較
適用実績

成瀬ダム堤体打設工事(第2期)
場所:秋田県東成瀬村
工期:2023年6月~2026年12月
発注者:国土交通省東北地方整備局
規模:フライアッシュCSG適用数量7,250m3
学会論文発表実績
- 「国内最大の台形CSGダムの施工合理化・新技術 ─成瀬ダムにおける施工合理化・技術開発について─」,ダム工学,Vol.36,NO.1,2026年
- 「JIS規格外フライアッシュを用いたCSG配合検討とダム本体への適用」,建設機械施工,Vol.77,NO.10,2025年
- 「JIS規格外フライアッシュを用いたCSG配合検討と施工」,土木学会,第80回年次学術講演会,2025年9月