イギリスのPFI、
中欧の流通倉庫・
学生寮ビジネスを中心に、
差別化を加速します。

取締役社長
一木 浩人 Hiroto Ichiki
入社後、構造設計に携わる。アメリカ・ペンシルベニア大学留学ののち、イギリス・アメリカでの勤務は25年に及ぶ。2015年から現職。
カジマ・ヨーロッパ(KE)のプロフィールを教えてください。
1976年のベルリン世界貿易センター、ベルリングランドホテル建設などを経て87年、オランダ・アムステルダムにKEを設立、その後イギリス・ロンドンに本社を移しました。現在では、ポーランドとチェコにて設計施工・プロジェクトマネジメントなどの建築事業を展開し、イギリス・フランス・ポーランド・チェコ・ドイツ等にて開発事業を営んでいます。

Les Domaines de Saint Endréol Golf & Spa Resort (France)
KEの特長は何ですか?
イギリスと欧州大陸で、バランスよくビジネスを展開する事業ポートフォリオを拡充していくことです。建築、開発部門が共に事業を推進する中欧(ポーランド・チェコ)では両部門の協働を重視しています。KEは外見(売上規模)ではなく、中身(ユニークさ)にこだわっています。他社にはない差別化要素を持ち続けることで、収益も向上すると考えます。イギリス・アイルランドでPFI事業、中欧で流通倉庫・学生寮事業、南フランスでリゾート事業を展開する日系企業はKEのみであり、大きな特長と言えるでしょう。

77 Coleman (UK)
差別化要素となる代表的な事業を挙げてください。
PFI事業と流通倉庫事業です。KE傘下のカジマ・パートナーシップ(KPL)が2000年より開発・買収によって積み上げてきたPFI資産は、学校・医療施設や高齢者住宅など多岐にわたります。PFIは政府が保証する安定収益事業で投資リターンも十分にあり、KEの経営をしっかりと支えています。流通倉庫事業は、KEの建築部門がポーランドとチェコにて流通倉庫及び生産施設の豊富な工事実績を築いていたことが起点となりました。開発部門は、建築部門から紹介されたポーランドに拠点を置くパートナー企業と長期的な関係を築きつつ、高品質な流通倉庫を共同で開発しています。これらの過半は、KE建築部門が工事を担当しています。
これからKEをどのような方向に進めていきますか?
海外でのビジネスの拡大には、ローカライゼーションは必要条件です。KEとして明確な基本戦略(ビジョン)を示した上で、新規事業機会の発掘も含め、建築、開発部門共にビジネスをローカル幹部が牽引する体制を整えつつあります。また、企業プラットフォームの拡充も進めますが、そのためには信頼できるパートナー企業との長期的関係の構築に加え、企業買収も重要と考えます。新たな展開では2019年5月、学生寮の需要増加が見込まれるポーランドで、学生寮を開発・運営するStudent Depot(スチューデントデポ)社を買収、同年10月にPFIの資産管理を展開するPario(パリオ)社を買収しました。

Student Depot Warsaw (Poland)
Business Locations and Service Areas
Company Overview
会社概要
- 社名
- KAJIMA EUROPE LTD.
- 本社
- ロンドン
10 St. Giles Square, London, WC2H 8AP, United Kingdom - 設立
- 1987年
- 株主
- 鹿島建設100%
- 従業員数
- 455名
出向社員14名(2021年12月時点) - 営業拠点
- 英国、ポーランド、チェコ、フランス、アイルランド
主な対応業務
- 設計・施工
- PFI事業
- 不動産開発
主な対応案件
- 生産施設
- 物流倉庫
- 商業施設
- オフィス
- R & D
- 住宅
- 内装
- 学校
- 病院
- 公共施設