お客様に育てられた中鹿ブランドを
守りつつ、
新たな種を
蒔き育てます。

董事長
小俣 悌二 Teiji Omata
マレーシア・アメリカ・中国での勤務後、日本本社の海外事業本部を経て2018年より現職。
中鹿のプロフィールを教えてください。
1899年に台湾營業所を設置し、鉄道・発電所・橋梁などインフラ工事を行い、1983年に現地法人の中鹿營造を設立しました。日系企業の生産施設や地元企業のオフィス、高層マンションなど幅広い分野の建築工事を多く手掛けています。中鹿營造は、鹿島の技術力と総合力を活用し、施工ではプロセスでの品質の造り込みにこだわりと細心の注意を持って当たるのが最大の特長です。その結果、複雑で難度が高く技術力と管理力の問われる工事や、工期面での要求の厳しい工事について、ご期待いただくケースが多いです。

台湾・阿里山鉄道(1913年開通)
台湾での長い歴史を、どう捉えますか?
鹿島の海外現地法人の中で、現地におけるブランド力が最も高い法人の一つが中鹿(なかしか、中国語ではチョンルー)ではないでしょうか。私たちは、およそ120年という長い時間を生き抜いた鹿島の歴史・パフォーマンス・信頼などのブランド価値を、お客様に買っていただいています。先輩たちから受け継いだノウハウ、そしてたくさんのお客様とのつながりを守っていくため、品質にこだわり、一つ一つのステップを確実にこなし、いかなる状況でも妥協せず、当たり前のことを当たり前に行うのが中鹿の「ものづくり」です。
中鹿の「ものづくり」で特筆すべき点を挙げてください。
私たちの「ものづくり」には最終形があり、その仕上げラインを考慮しながら骨組みを作ります。最終形を理解しないと、今、自分が何を作っているのかが分かりません。さらに、建物が完成してから何十年と経っても不具合を起こさないように作らなければなりません。それに欠かせないのが、建築・構造・設備間の調整・納まりを検討する総合図と施工図です。2019年4月に立ち上げた「生産システム改革推進室」内に、新たに施工図グループを設け、本社で一元的に施工図をまとめ、品質管理の水準を一定に保つ取り組みを始めました。これにより、中鹿の競争力をさらに高めていきます。

台北文創ビル
これから向かう先を社員にどう示していますか?
ローカル社員は全員が、「自分たちの会社に将来性はあるのか?」と思っています。そんな社員たちにとって、シンプルで分かりやすいメッセージを自分の言葉で発するのが私の役目です。私自身がこの会社をどうしたいか、を絶えず社員たちに向けて発信しなければなりません。将来に向けては、これまでと同じやり方を踏襲せず常に新しいことにチャレンジしよう、と伝えています。「生産システム改革推進室」の立ち上げも含め、10〜20年先を見通して常に新しい種を蒔き、全員でそれを育てていく決意です。

南港世界明珠開発計画
Business Locations & Service Areas

Company Overview
会社概要
- 社名
- 中鹿營造股份有限公司
- 本社
- 台北
中華民国台北市中山区松江路223号8F(佳佳大楼) - 設立
- 1983年
- 株主
- 鹿島建設100%
- 従業員数
- 326名 出向社員26名
(2019年12月時点) - 営業拠点
- 台北本社、高雄營業所、台中連絡室
(台湾全土でサービスをご提供します)
主な対応業務
- 設計
- 施工
- エンジニアリング
- 建設工事関連資材機器
リース
主な対応案件
- 生産施設
- 住宅
- オフィス
- 商業