斜張橋用クライミング足場
大規模斜張橋主塔分岐部を急速施工
世界で初めてとなる波型鋼板ウェブを有するPC斜張橋(最大支間235m、橋長820m)を施工するにあたり安全性・経済性の確保と工期短縮の観点から主塔分岐部の施工に斜張橋用クライミング足場を開発しました。
このクライミング足場は、逆Y型の主塔にも対応すべく、作業足場が上昇するとともに、横方向にも移動できるシステムを有するもので、どのような形状の主塔にも対応することが可能です。
平成16年度プレストレスコンクリート 技術協会賞
平成16年度土木学会 田中賞

斜張橋用クライミング足場
- キーワード
- 斜張橋、急速施工、クライミング足場
クライミング足場の概要
斜張橋用クライミング足場は、ガイドレール(反力柱)、75t油圧ジャッキ4基、押上ビーム(L=14m)2基、クライミングトラス(L=65m)2基及び上・下足場から構成され、クライミングトラス上に組立てられた作業足場を施工リフト毎にジャッキにて自動上昇させる機構を有します。ガイドレールは、躯体ごとに2本設置し各1基のジャッキを設置しました。主塔側面にある押上ビームはジャッキと一体になっており、ジャッキの伸縮で押上ビーム上に設置されたクライミングトラス及び上・下足場が上昇・下降が可能です。主塔分岐部は、傾斜により高さが増すごとに施工部位が中央に移動するため、クライミングトラス及び足場は水平調整ジャッキ等を用い移動する構造としています。

クライミング足場全体図

クライミング足場平面図
特長・メリットココがポイント
柱頭部上の足場の省略と高所作業の簡略化
主塔は逆Y字型の構造であるため、高さが増す毎に足場も中央に寄る必要があることから、通常の総足場工法では柱頭部に総足場を設置することになります。本工法を採用することにより柱頭部上の足場の省略、高所作業の簡略化および工期短縮が図れます。
- トラス下の空間を有効利用できます。
- 主塔と柱頭部の同時施工ができます。

クライミング足場概要図
適用実績

新東名高速道路矢作川橋
(PC・鋼複合上部工)
場所:愛知県豊田市
竣工年:2005年3月
発注者:日本道路公団
規模:4径間連続PC・鋼複合斜張橋(波型鋼板ウェブPC箱桁+鋼床板箱桁)
全長820mの内西側480m