セグメント製作精度管理システム
設計値と計測値から出来形線形を予測し、
製作時における補正の要否を直ちに判断
プレキャストセグメント工法では、セグメントの出来形が構造物の線形に与える影響が大きいため、精度よくセグメントを製作することが重要になります。
セグメント製作精度管理システムは、製作したセグメントの出来形を計測して製作精度を管理します。また、出来形をつなぎ合わせることによって架設後の構造物の線形を予測します。
予測線形が管理限界値を超えると判断される場合には、それ以降に製作するセグメント製作値の最適計算を行って補正値を算出します。
これにより、製作時における構造物の出来形線形を計画線形により近い形に管理することを可能にします。

セグメント製作時の管理システムの構築例
- キーワード
- セグメント、出来形、内牧高架橋
システムの概要
セグメント製作精度管理システムのフローを右下に示します。
本システムは、製作管理、出来形管理、線形管理の3つのパートで構成されています。
- 製作管理では、NEWセグメント(以下、NEWと称す)を製作するためにOLDセグメント(以下、OLDと称す)と型枠のセット値を管理したり、NEWを製作したあとのNEWとOLDの相対関係を計測したりします。ここでは、計測システム、および油圧ジャッキ制御システムと連動させることにより、製作管理の自動化が可能となります。
- 出来形管理では、セグメント1個ごとの出来形計測を行い、品質管理としての出来形調書を作成します。
- 線形管理では、製作管理から得られたNEWとOLDの相対関係、および出来形管理から得られたセグメント1個ごとの出来形から、予想出来形線形を算定します。予想出来形線形が管理限界値を超えるようであれば、NEWの製作値を変更することにより線形補正を行います。
写真は、ショートラインマッチキャスト方式によるセグメントの製作状況です。

セグメント製作状況

セグメント製作精度管理システムのフロー
特長・メリットココがポイント
①計測システムを油圧ジャッキ制御システムと連動させることにより、セグメント製作管理の自動化が可能となります。
②縦断線形、平面線形、ねじれの各々について、補正計算によりセグメント最適製作値を算出できます。
③線形に急激な折れ角を生じさせないように、数セグメント先まで考慮した最適製作値を算出することも可能です。
④第1セグメントの設置角度が線形全体に与える影響は大きいので、これの最適値を算出できます。セグメントを全数製作する前に最適設置角度を算出し、以後製作するセグメント最適製作値の算出に反映させることも可能です。

セグメント精度管理システムの実行画面
適用実績

吉野川サンライズ大橋
場所:徳島県徳島市
竣工年:2022年
発注者:西日本高速道路
規模:橋長1696.5m 幅員9.27m(有効幅員)
PC15径間連続箱桁橋
学会論文発表実績
- 「内牧高架橋コアセグメントのスパンバイスパン架設」,第13回プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム,2004年
- 「第二東名高速道路 内牧高架橋の設計・施工」,プレストレストコンクリート,2006年9月