ホーム > 技術 > 土木:橋梁技術 > 情報化施工:上げ越し管理システム

上げ越し管理システム

高橋脚に留意した上げ越し管理システム

上げ越し管理とは施工中の構造変化を考慮した変形計算により求めた上げ越し量に従って型枠セットを行い、クリープおよび乾燥収縮の終了した後に橋面が所定の計画高となるように高さ管理を行うことです。

完成時の出来形に許容範囲を超える誤差が生じることが予測される場合には、上げ越し量の計画値に対して施工中に適宜補正を行う必要があります。中でも橋脚高が非常に高い場合は、桁の変形よりも橋脚のたわみが橋面出来形に大きく影響を与えるので注意が必要です。

上げ越し量の補正値の算出にあたっては、施工中のコンクリート打設やPC鋼材の緊張による主桁形状の変化等に基づき、現場の状況に応じて誤差の要因を推定して行います。

図版:高橋脚の張出し施工状況

高橋脚の張出し施工状況

キーワード
高橋脚、たわみ、温度変化、熱電対、傾斜計、型枠セット高さ、上げ越し、上げ越し管理

システムの概要

本システムでは、上下床版の温度差による主桁の変形のほか、高橋脚のたわみによる主桁の傾斜に留意しました。

日照による、上床版の温度変化に対しては主桁に埋設した熱電対を用い、橋脚の傾きは柱頭部に設置した傾斜計を用いてリアルタイムに計測しました。

上げ越し実測値と設計値を逐次比較することにより、誤差要因を分析し得られた誤差の傾向や影響度を踏まえて型枠セット高さを補正し、上げ越し管理の精度を向上させました。

図版:主桁線形結果画面

主桁線形結果画面

改ページ

特長・メリットココがポイント

熱電対と傾斜計の利用

  • 日照による上下床版の温度差から発生する主桁の変形に対しては主桁に埋設した熱電対を用いて計測します。
  • 高橋脚のたわみによる主桁の傾斜には柱頭部に設置した傾斜計を用いて計測します。

図版:主桁たわみ温度及び傾斜補正

主桁たわみ温度及び傾斜補正

学会論文発表実績

  • 「国道49号揚川改良 揚川橋新設工事の設計・施工」,プレストレストコンクリート,Vol.56,No.1,2014年1月

橋梁技術 インデックス

ホーム > 技術 > 土木:橋梁技術 > 情報化施工:上げ越し管理システム