低収縮型高強度コンクリート
「パワークリート®」
自己収縮を低減してひび割れ抵抗性を高めた高強度コンクリート
パワークリートは収縮を低減してひび割れ抵抗性を高めた設計基準強度60~120N/mm2の高強度コンクリートです。組織が緻密であるため、高い耐久性を有しています。また、優れた流動性と自己充塡性を持っています。
コンクリートを高強度化するにしたがって増大する自己収縮(水和反応に伴う見かけの体積減少)は、ひび割れに伴う構造性能の低下や耐久性の低下の原因となる懸念があります。そこで、高強度コンクリートのメリットを生かした合理的な構造を目指すため、自己収縮の少ない高強度コンクリートを開発しました。

優れた流動性
- キーワード
- 超高強度コンクリート、自己収縮、低収縮、耐久性
自己収縮の低減方法
自己収縮を低減するには、以下に示す3種類の収縮低減混和材料を単独または組み合わせて使用します。
①市販の膨張材
②市販の収縮低減剤
③人工軽量骨材
これらを鹿島の技術で配合することで、任意の収縮低減効果を設定することができます。

収縮低減方法を併用した場合の自己収縮低減率の評価
(横軸は収縮低減混和材料の組合せによる配合を表わす)
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特長・メリットココがポイント
収縮低減による高いひび割れ抵抗性
パワークリートを用いた部材の構造性能を評価しました。
- 収縮が小さいため、硬化時に発生する引張応力が小さく、部材のひび割れ発生強度が低下しません。
- クリープ係数が小さいため、圧縮応力度が大きくなってもクリープ変形は普通強度PC構造物と同程度です。
- 部材実験により、曲げ耐力およびせん断耐力等の評価手法を確立しています。

RCおよびPC部材の曲げ実験結果
高い耐久性を実現
組織が緻密であるため、高い耐久性を有しています。
- 中性化に対して優れた抵抗性を有しています。
- 塩化物イオンの侵入抵抗性に優れています。
- アルカリ骨材反応に対して十分な安全性を有しています。
- 高い凍結融解抵抗性を有しています。

鋼材位置における塩化物イオン濃度の推定
様々な施工条件に柔軟に対応
施工条件に応じて以下の配合選定が可能です。
- 高流動自己充塡型:
高性能減水剤の添加率や単位粗骨材絶対容積の最適化などにより優れた流動性と自己充塡性を与え、土木学会「高流動コンクリートの施工指針」に示される自己充塡性ランク1を満足するようにした配合です。 - 振動締固め併用型>:
バイブレータによる振動締固めを行うことを前提にコンクリートの流動性を低減した配合です。コンクリートの粘性を低減し、スランプフローを400±100mmとすることで、2~3%の仕上り勾配の確保を可能としました。

振動締固め併用型の床版への打設
適用実績

アキバブリッジ
場所:東京都千代田区
竣工年:2006年1月
発注者:UDXグループ
規模:橋長63.7m 桁高1.2m 有効幅員8m
学会論文発表実績
- 「低収縮型超高強度コンクリートを用いた秋葉原公共デッキの設計と施工」,橋梁と基礎,2005年8月