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学校・教育施設

No.1

鎌倉学園と鹿島学校チームによる学園リニューアル計画

鎌倉学園は、鎌倉五山筆頭である建長寺が宗派の師弟教育のため設立した「宗学林」を前身とする、私立の中高一貫の男子校です。その敷地は建長寺に隣接し、歴史的建造物や鎌倉の山々などの豊かな自然に囲まれる恵まれた環境の中で、全校生徒約1,400人が、日々学業や部活動などに取り組み、伸び伸びとした学園生活を送っています。

校舎は、昭和37年竣工(築51年)の東棟、昭和42年竣工の西棟・中央棟(築46年)から構成されており、現在に至るまで適時改修の手を加えつつも老朽化の進行が避けられない状況で、更なる耐震性能の向上や教育環境の改善のための設備更新が急を要する課題となっていました。そこで最初に検討されたのが校舎建替え計画です。

しかしながら、建替えを行うにも、工事中の学校運営面での負担が大きい点や、校地が国の史跡指定区域内にあるということで、計画の策定にあたっては特に厳しい建築規制を受けてしまう点や、古都鎌倉における各種景観規制などから、建替えや増築を選択するには非常に大きなハードルがあることが判明しました。仮に建替えもしくは増築の計画が認可されたとしても、地盤面に関連する作業時に埋蔵文化財が出てきた場合、大幅なスケジュールの延伸や、ともすれば工事中止もありえます。そこで鎌倉学園が選んだ道は、校舎の全面リニューアルというものでした。

図版:外観リニューアル(建長寺側)

外観リニューアル(建長寺側)

図版:外観リニューアル(グラウンド側)・耐震補強

外観リニューアル(グラウンド側)・耐震補強

既に学園よりリニューアル計画の設計施工者として内示を受けていた鹿島に対して、更なる推進要請がありました。学園からは、計画を進めるにあたって教職員をメンバーとする会議体を中心として決めていきたいが、どのように進めたらいいか、会議の場を仕切って欲しい。こういった相談をうけ、鹿島学校チームが会議に加わることになりました。

学校づくり(建替えや大規模リニューアル)においては、設計者と打合せを重ねプランを作成していく設計段階と、実際の工事に着手する施工段階がありますが、頭の中に漠然とあってまだ形になってない様々な課題や要望を整理し、一つの方向性を導いていくための企画段階も重要となっていきます。学園の幹部や教職員の方々の話を伺い、ときには生徒の皆さんの話も伺いながら、現状の課題を洗い出し、要望を取りまとめ、より快適な教育環境の実現と今後の鎌倉学園ブランドの向上に資する計画を策定し、実際に目に見える形で実現していく。鹿島の学校チームは、こういった作業を最初から最後まで一貫して進めることの出来る専門メンバーから構成されています。

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図版:横浜支店・設計チーム

横浜支店・設計チーム

図版:横浜支店・計画チーム

横浜支店・計画チーム

図版:チーム

企画チーム

図版:建築設計チーム

建築設計チーム

図版:ITチーム

ITチーム

鎌倉学園と、「学校づくりのプロ」としての鹿島学校チームが、どのようにリニューアル計画を進めて行ったのか、これからご紹介していきます。

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