
学園らしさで彩る(サイン計画/設計)
コンセプトメイク「学園らしさで彩る」
街に設置されている案内図のように、多様な空間を要する学校にも、わかりやすいサインが必要です。さらに、機能性だけではなく、校舎に学園らしい彩を添える役割も重要であると考え、サインの計画を行いました。
サインのベースとなったのが、スクールカラーである暁色です。そこへ菜の花色や群青色等の日本の伝統色をアクセントとして配し、部屋の機能をわかりやすく表現しました。さらに禅寺に着想を得た水紋や、垂木のような縞模様をサインパネルに配することにより、鎌倉学園らしさを加えます。また、普通教室の入れ替えに配慮し、学年やクラスを示すサインは差し替え可能なものにしました。
フロア案内図
差し替え可能な教室サイン
デザインスタディ「遊び心を配する」
他にも随所に、鎌倉学園らしさと遊び心のあるアクセントデザインを施しました。新設したカフェテリアと自習室、マルチスペースの開口部には、アルミの鋳物によるオリジナルの装飾フェンスを設置しました。鎌倉学園を囲み、しなやかに空へと伸びる竹をモチーフとしています。防球フェンスや目隠しの役割を担うとともに、障子のように優しく自然の光を室内に取り込んでいます。
竹をモチーフにしたオリジナルの装飾フェンス
コラボレーション「想いを込める」
校舎の最上階に位置する講堂にも、印象に残るデザインを施しました。約400人を収容する講堂は、校歌に因み「星月ホール」と名付けられ、スクールカラーの暁色を座面に採用しました。このホールのエントランスに掲げられているのが、燦然たる銘板です。学園の卒業生である桑田佳祐さんからのメッセージが刻まれており、今では在校生だけではなく、卒業生や父兄も記念撮影をするメモリアルスポットとなっています。このように、学園ゆかりのみなさまの想いを橋渡しできるよう、デザインを通して学園づくりを進めています。
校歌にある「星月」を冠した「星月ホール」
ホールエントランスの銘板