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東日本大震災における鹿島の取組み

大熊町被災建物等解体撤去及び除染等工事

大熊町で進む被災建物解体と除染工事

福島第一原子力発電所の事故に伴って、帰還困難区域・居住制限区域・避難指示解除準備区域に分かれている大熊町。鹿島JVは、大熊町の特定復興再生拠点区域において、被災建物解体撤去及び除染工事を行っています。工事は、被災建物の解体工事と、住宅地や道路、農地、森林等の除染工事に分けられます。

大熊町の住民の皆さんの帰還とふるさとの再生に向けて一丸となって工事を進めています。

図版:イメージ

工事概要

平成30年度 大熊町特定復興再生拠点区域 被災建物等解体撤去等及び除染等工事(その2)

発注者
環境省
工事場所
福島県双葉郡大熊町 地内
施工者
鹿島・東急・鉄建特定建設工事共同企業体
工事概要
解体工:対象建物等300件 除染工:住宅地、大型施設、道路、農地、草地・芝地、果樹園、森林等
工期
2019年1月~2020年3月
改ページ

大熊町内全域で300件余りの建物を解体、130haを除染

大熊町では、特定復興再生拠点区域(大野駅周辺の約860ha)を定め、区域内の除染及びインフラ復旧・整備を一体的に進めることにより、2022年春頃までに当該区域の避難指示解除を目指しています。その中で鹿島JVでは被災建物解体工事及び除染工事を2019年6月から本格的に行っています。

解体工事では、被災家屋等の解体作業とこれに伴い発生する廃棄物の分別、運搬、保管を実施し、除染工事では、住宅地、大型施設、道路、農地、草地芝地、果樹園、森林等の除染作業と、これに伴う除去土壌等の収集、運搬、保管を実施しています。解体、除染、それぞれ1チーム5~6名のチームで作業を行っており、2020年2月現在で、JV職員140名あまり、作業員は約900名が作業にあたっています。

図版:解体工事の様子(廃棄物分別の様子)

解体工事の様子(廃棄物分別の様子)

除染工事の様子(堆積有機物の除去)

除染工事の様子(堆積有機物の除去)

農地除染の対象面積だけでも約76.6ha、東京ドーム17個分に相当するほど広大な範囲で除染作業を行うため、ICTを活用し作業の効率化を図っています。具体的には、作業員がスマートフォンのアプリで写真や作業進捗を登録することにより、広大な施工範囲に点在する各現場の作業把握と管理を迅速に行っています。また、運搬車両には鹿島が開発した「スマートG-Safe®」を搭載し、渋滞情報の把握や車両への連絡を現場事務所にて行い、輸送車両の一元管理を行うことで、作業の効率化を進めています。

アプリでフレコンバックのQRコードを読み取り輸送場所を登録

アプリでフレコンバックのQRコードを読み取り輸送場所を登録

JV職員、作業員合わせて約1,000名が作業に従事(2020年1月の安全大会後のドローン撮影)

JV職員、作業員合わせて約1,000名が作業に従事(2020年1月の安全大会後のドローン撮影)

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