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東日本大震災における鹿島の取組み

唐丹第3トンネル工事

全長約3kmのトンネルと釜石南IC(仮称)を構築する

近代製鉄業発祥の地として知られ、豊かな水産資源に恵まれた岩手県・釜石市。東日本大震災では釜石市の沿岸部の多くが津波の被害を受け、沿岸を走る主要道路である国道45号線は通行止めになる区間がありました。道路ネットワークの強化を目的として、復興のリーディングプロジェクト・三陸沿岸道路の整備が進んでいます。

唐丹第3トンネルは、三陸沿岸道路の一部となる吉浜釜石道路(約14km)に作られるトンネルです。長さ約3Kmに及ぶトンネル掘削とともに、その起点側に作られる釜石南IC(仮称)の造成等の工事を行っています。

図版:イメージ

工事概要

国道45号 唐丹第3トンネル工事

発注者
国土交通省 東北地方整備局 南三陸国道事務所
工事場所
岩手県釜石市唐丹町~釜石市甲子町
施工者
鹿島
工事概要
トンネル延長:2,998m 内空断面積94.9m2 釜石南IC(仮称):盛土量130万m3
工期
2014年3月~2018年3月
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津波浸水区域を回避し、緊急医療施設への「命の道」

唐丹第3トンネルは、復興のリーディングプロジェクトである三陸沿岸道路の一部を成す吉浜釜石道路(約14km)の釜石南IC(仮称)と釜石JCT(仮称)間に建設されます。

釜石市の沿岸部を通り、大船渡市へ向かう現在の国道45号線は、狭隘部や曲がりくねった箇所が多く、アップダウンの激しい峠道のため、慢性的に混雑するとともに、津波による浸水が懸念される箇所もあります。吉浜釜石道路の完成により、三陸沿岸の都市間交通の所要時間が大幅に低減されるとともに、線形不良や狭隘区間がなくなり、渋滞の解消、交通事故の減少、道路ネットワークの強化が期待されます。また、岩手県沿岸南部の唯一の三次救急医療機関である県立大船渡病院への搬送所要時間が大幅に短縮され、「命を救う道」への期待も込められています。

図版:吉浜釜石道路の完成により釜石市内の病院から大船渡病院までの所要時間が約半分に

吉浜釜石道路の完成により釜石市内の病院から大船渡病院までの所要時間が約半分に

図版:唐丹第3トンネル 位置図

唐丹第3トンネル 位置図

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トンネル部の覆工コンクリートの品質向上と
インターチェンジ部の大規模盛土工事

唐丹第3トンネル工事は、全長約3kmのトンネル掘削とともに、起点側の釜石南IC(仮称)の構築、終点側の1km本線構築等を合わせて行います。

トンネル部においては、発破及びドリルジャンボでの掘削の後に行われる覆工コンクリートの品質向上に取り組んでいます。ひび割れを抑制するための膨張材の採用や、鹿島独自工法であるツインアーチフォーム工法(TAF工法)をほぼ全線にわたって採用し66時間以上の養生を行うことで、表面の緻密化を促進し、覆工コンクリートの長期耐久性を向上させる取組みを行っています。

また、トンネル起点側の釜石南ICの構築では、130万m3にも及ぶ大量の土を造成するため、確実な受入体制の構築と品質の確保を目指して工事を進めています。

図版:TAF工法施工の様子

TAF工法施工の様子

図版:起点側の大規模造成工事の様子

起点側の大規模造成工事の様子

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工事の様子

2016年9月

片押しで施工が進む唐丹第3トンネルでは、機械や材料等の様々な工夫による施工の合理化を図った結果、2016年6月14日~7月14日までの1か月の月進距離270mを達成しました。これは、110m2以上の大断面トンネルでは、国内最高記録となりました。2016年9月末現在、2,225mまで施工が進んでいます。

図版:高速施工が進むトンネル内、掘削の様子

高速施工が進むトンネル内、掘削の様子

図版:月進距離270mを達成した際の記念写真

月進距離270mを達成した際の記念写真

釜石南IC(仮称)の盛土工事では、工事期間中の盛土進捗を正確に把握するために、光波測量などによる従来の測量方法の進捗管理に代わり、コスト、作業時間ともに大幅に削減できるUAV(無人航空機)を活用した写真測量により、盛土の進捗、土量管理を行っています。2016年9月末時点で、約100万m3の盛土が完了しています。

図版:カメラを搭載した6翼回転式ドローン

カメラを搭載した6翼回転式ドローン

図版:ドローンに搭載されたカメラで撮影された空中写真

ドローンに搭載されたカメラで撮影された空中写真

図版:写真測量により得られた地形の3次元点群データ

写真測量により得られた地形の3次元点群データ

図版:点群データと3次元の地形データを合わせて土量を算出

点群データと3次元の地形データを合わせて土量を算出

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2016年1月

トンネル部は片押し施工で行われ、2016年1月末現在、起点側から1,114mの地点まで掘削が進んでいます。機械の大型化や施工方法・材料の工夫により掘進速度の向上と余掘りの低減を図り、施工の合理化を進めています。

起点側の盛土部では、多くの大型重機によるダイナミックな造成工事が進んでおり、終点側でも造成工事が始まっています。

図版:トンネル坑口

トンネル坑口

図版:トンネル内部の様子

トンネル内部の様子

図版:起点側の造成工事の様子

起点側の造成工事の様子

図版:起点側釜石南ICの法面

起点側釜石南ICの法面

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