ボックスダンプ®工法
トンネル坑内の資機材、掘削土砂の運搬をダンプトラックで実施
357号東京港トンネル工事は、地上発進となっており、アプローチとなる掘割構造を事前に構築することで地上から車両で直接資材の搬入ができる条件でした。この利点を活かして、トンネル坑内への資機材搬入およびシールドの掘削土砂の搬出をすべて車両で行う計画としました。
このように、シールドトンネル切羽においてボックスカルバートなどのプレキャスト部材で路盤を構築し、坑内の資機材搬入・掘削土砂の搬出を車両(ダンプトラック)で行う工法を「ボックスダンプ工法」と名付けました。
特許登録済
商標登録 5628802

地上発進の概要
- キーワード
- 地上発進、ダンプトラック、プレキャスト部材、直接搬入、直接搬出
プレキャスト部材による路盤の構築
シールドトンネル工事では、「セグメント」と呼ばれる、あらかじめ工場で製作された部材をシールドの中(切羽)で組み立てて押し出すことによってトンネルを構築します。
「ボックスダンプ工法」では、これと同じようにボックスカルバートなどのプレキャスト部材を切羽で組み立てて路盤を構築します。シールドトンネルは円形なので通常の車両は走行することができませんが、セグメント組立てと同時にプレキャスト部材で路盤を構築することで、切羽まで通常の車両が走行することが可能となります。

切羽でのプレキャスト部材による路盤の構築

ボックスダンプ工法 施工ステップ図
特長・メリットココがポイント
設備の簡略化
シールドトンネルの掘進に通常必要な搬送設備(資材運搬用バッテリー機関車のためのレール、掘削土砂搬出のためのベルトコンベヤなど)が不要です。

プレキャスト部材運搬用重ダンプトラック(最大積載量27t)
設備メンテナンスの省力化
坑内に特別な機械が少なく、汎用の車両を使用することから故障のリスクも減少し、設備のメンテナンスも省力化できます。車両が故障した際にも、ダンプトラックなどの代替の手配が容易です。

土砂搬出用ダンプトラック
掘進サイクルと並行した切羽での路盤の構築
掘進作業中に土砂搬出用ダンプトラックによる土砂搬出とボックスカルバートなどのプレキャスト部材の組立て、掘進完了後のセグメント組立て時に次のセグメントおよびプレキャスト部材の搬入を行うことにより、シールド掘進と路盤の構築サイクルを安定して実現できます。
適用実績

357号東京港トンネル
場所:東京都品川区
竣工年:2014年3月
発注者:国土交通省関東地方整備局
規模:シールド外径Φ12.2m
(泥土圧シールド工法) 延長1,470m
学会論文発表実績
- 「床版同時施工シールド工法(ボックスダンプ工法)」,土木学会,第69回年次学術講演会講演集,2014年9月
- 「浮力対策用プレキャスト部材によりシールドトンネルの床版を同時施工―国道357号 東京港トンネル―」,トンネルと地下,Vol.45,No.6,2014年6月