シールド相対位置検知システム
磁気センシングとRIセンシング
シールドの地中接合工において、両シールドの位置を確認するため、従来は地上からのチェックボーリングと測量を行っていましたが、地上部の制約や海底下などでボーリング作業ができない場合があります。
そこで、シールド内から両シールドの相対位置を確認するシステムをとして開発されたのが、「シールド相対位置検知システム」です。
本システムは、先着シールドから後着シールドへ向かって水平ボーリングし、磁気センシング及びRIセンシングにより位置探査をするものです。

シールド相対位置検知システム概要図
- キーワード
- シールド、水平ボーリング、磁気センシング、RIセンシング、相対位置探査、機械式地中接合、γ線感知装置
シールド相対位置検知の概要
磁気センシング
面盤に配置された磁石はカッターを回転させることにより、磁気センサーで検知される磁気には強弱が発生する。複数の棒磁石を面盤半径方向に対して角度を持って配置することにより、検出される磁気の波形パターンは磁気センサーの位置によって異なります。この原理を利用し、工場製作段階においてシールド実機と磁気センサー位置に関する波形データを事前に収集し、実施工時において検出した波形データを比較することにより、シールド同士の相対位置を判定します。

磁気センシング原理概要図
RIセンシング
磁気センシングで得られた両シールドのおおよその相対位置関係を基に、先着シールド内の所定の場所から水平ボーリングを行い、後着シールド隔壁部にRI線源を当てます。後着シールド内にてRI線源を検知し、両シールドの相対位置関係を確定します。

RIセンシング概要図
特長・メリットココがポイント
相対位置関係の精度が向上
- 機内作業のみでシールドの位置を相対的に把握でき、地上からの作業を必要としません。
- 繰返し行うことで相対位置関係の精度が向上します。
適用実績

伊勢湾横断ガスパイプライン
場所:愛知県知多市~三重県三重郡川越町
竣工年:2011年1月
発注者:中部電力、東邦ガス
規模:シールド外径Φ3.48m(泥水式シールド)
延長13,314m

東西連係ガス導管
場所:千葉県富津市
竣工年:2008年3月
発注者:東京電力
規模:シールド外径Φ3.62m(泥水式シールド)
総延長9,030m
学会論文発表実績
- 「シールド機地中接合のための高精度相対位置検知システムの開発」,土木学会論文集第6部門,1987年