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既存施設を有効利用
最新施設へのリニューアルやコンバーション(用途転用)を支援
病院経営上、無駄な投資を抑えた施設計画のためには、現在お使いの施設を長持ちさせながら、これからの医療提供に必要な施設を効率よく整備するような既存施設の有効利用が必要となります。
既存施設を有効に利用するためには、法的な条件整理や構造の検証、設備の盛り替えや更新など、多くの専門知識や技術が必要となります。鹿島は、総合建設業として蓄積されたノウハウと実績により投資の最適化をフルサポートします。
キーワード
- 改修、高機能化、効率化、リニューアル、コンバージョン、用途転用、低階高、手術室
既存建物を最大限に有効利用
一部の老朽化した建物を更新したり、既存建物を大規模に改修することで、病院全体の高機能化・効率化を実現して、患者さんの療養環境やスタッフ環境の改善を図りたいとのご要望も、敷地に限りがある場合病院の運営を続けながらの事業となると難しい計画となります。鹿島は蓄積した実績と建設ノウハウを結集してマスタープラン作成から竣工までをフルサポートします。
- 病院運営を続けながらの高機能化をフルサポート
- パートナーとして長期的、継続的にサポート
増築・改修の一体的整備による建物効率化
京都市立病院(京都府)
既存建物での運営を続けながら老朽化した北館と本館の間にある中庭に新館を増築し、本館の改修まで全て完了した後に北館を解体して外構を整備する計画です。新館は、ヘリポートや救命救急センターを擁する災害時の拠点となる免震建物として整備。既存本館は新館と各階と関連部門を渡り廊下で接続して一体化させ、必要な部門の改修を行うことで病院全体の機能を再編します。結果として高度先進医療を提供する手術部門やがん医療、生活習慣病対応の充実に加え、周産期・新生児医療の充実や感染症専門病棟の整備など、地域の拠点として求められる最適な医療を提供する施設として運営をはじめています。
- 老朽化し、本館から離れた北館に一部病棟・リハビリ・リニアック等が配置され、運営上の効率が悪かった
- 本館、北館での運営を続けながら中庭部分に新館を建設。各階や関連部門間を渡り廊下で接続することで既存本館と建物を一体化
- 既存本館の改修を合わせて行うことで病院全体の高機能化を実現
整備後配置図
増築を起点とした段階的全面リニューアル
玉川病院(東京都)
新しく回復期リハビリ病棟と産科単独病棟を整備、同時に外来検査機能の拡充を図って増築棟を建設しました。増築棟に移った病棟部分をバッファー(改修のために一時移転するスペース)として利用することで既存建物を病棟、診療科単位毎に順次改修。増築棟竣工から約4年をかけて病院全体をリニューアルしました。
約4年間のリニューアルの流れ
増築に先立ち、内科診療、リハビリ室、手術部を居ながら改修(下図参照)
コンバージョン(用途転用)による医療施設整備
購入した新規物件や保有している既存建物が他用途の建物である場合でも投資を最小化するためにその建物を利用することが考えられます。医療施設としての必要なリニューアル工事の施工だけでなく、蓄積したノウハウをもとに法的な手続きを含めて全面的に事業をサポートします。
香月メディカルビル(広島市)
広島市中心部の大通りに面した地上9階・地下1階のオフィスビルを丸ごと医療施設にコンバージョンした事例。
設計:(株)三菱地所設計
周産期医療、不妊治療などを専門に行う産婦人科医院を中心に、内科・メンタルクリニック・眼科・小児科・皮膚科等を併設しています。ビル内には保育所やレストラン、⼦どもが遊ぶスペースも充実し、最上階には開放的なテラス、スタジオも完備されています。改修に当たっては、医療施設としての機能・内装の更新はもちろん、多様で華やかな揺らぎ感のある外装とすることで、子どもの誕生という祝祭の場にふさわしいデザインを施しています。
朝日生命成人病研究所附属医院(東京都)
オフィスビルの一部を有床診療所としてコンバーション。用途変更の法的手続きから診療所専用の動線の増設、放射線機器の導入、水廻りの整備など医療施設へと完全リニューアルしました。
- オフィスビルの事務所階を有床診療所にコンバージョン
- 医療施設としての法的整理から荷重検証、設備計画まで一貫してサポート
低階高手術室
既存建物内での手術室増設や改修だけでなく、既存と階高を合わせて接続する増築建物でも階高が制限されている場合があります。そうした階高の低い低階高の建物でも充分な天井高さを確保した手術室を計画できます。
既存建物と各階をフラットに接続する増築棟のため、充分な階高さが確保できない条件で手術室を計画、空調システムを見直すことで実現しました。
- 低い階高さでも天井高さを充分に確保した手術室を実現
- 既存建物の改修時でも、増築・新築時でも導入可能