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医療・福祉施設

先端医療分野に強い! -一歩先の医療空間

粒子線がん治療施設

業界トップクラスの施工実績

がんは、1980年代に日本人の死因のトップになり、現在は3人に1人はがんにより死亡していると言われています。その一方、医療の進歩により、がんは決して治らない病ではなくなりました。これからの医療には、単に治すだけではなく、手術や副作用に伴う痛み・体力の消耗を軽減する患者さんに優しい低侵襲な治療法のニーズが高まるでしょう。

キーワード

先端医療、新築、施工、独自技術、パフォーマンス向上

重粒子線治療の普及を目指して小型化された最初の施設
群馬大学 重粒子線医学センター

わが国の放射線腫瘍学・核医学領域で先駆的役割を果す群馬大学が、群馬県と共同で、同大学医学部内に整備した重粒子線照射施設。放射線医学総合研究所が開発した小型重粒子線治療装置の導入全国第1号で、技術実証のモデルケースとして期待されています。2010年3月から治療を開始しました。

  • 重粒子線施設の普及を目指し小型化された最初の施設
  • 炭素イオンを光速の70%まで加速可能な装置を配備
  • 高度遮蔽設計技術による安全性の確保
  • 患者さん、医療スタッフを守る放射能線管理システムの具現化
  • 放射線遮蔽コンクリートの品質管理
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図版:群馬大学 重粒子線医学センター

群馬大学 重粒子線医学センター 所在地:群馬県 竣工:2008年

切らずに治す

重粒子線治療法は、“切らずにがんを治す”画期的な治療法として注目されています。重粒子(炭素イオン)は、通常の放射線より線量分布の集中性に優れていることから、正常組織への放射線障害を最小限にして、がん局部をピンポイントで治療できます。“切らない治療”は、臓器の機能や形態が温存できるため、治療後の患者さんの早期社会復帰やQOLの向上といったメリットがあります。

図版:群馬大学 重粒子線医学センター

図版:群馬大学 重粒子線医学センター

図版:群馬大学 重粒子線医学センター

放射線を使用する施設の施工では、強固な構造体と明確なエリア・動線計画が求められ、鹿島の原子力施設建設で培ったマスコンクリートによる放射線遮蔽技術や耐震技術が投入されました。また、作業工程や設計の見直し、施工技術の改良により、高品質で機能性に優れた施設を実現しました。

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「スポットスキャニング照射」を導入した最先端施設
名古屋陽子線治療センター

名古屋陽子線治療センターは、名古屋市が「21世紀の市民のQOLを支えるまち」を目指し整備する「クオリティライフ21城北」の中核事業として建設された陽子線がん治療施設です。日立製作所が名古屋市からこの施設の整備事業を受注し、2031年3月までの期間にわたって、施設の運転・保守・維持管理業務などを行ないます。鹿島はそのうち、建設工事を担当しました。

  • 米国MDアンダーソンがんセンターに導入された装置をベースにした
    最新陽子線治療施設
  • 回転ガントリーによる最先端スポットスキャニング照射装置を設置

図版:名古屋陽子線治療センター

名古屋陽子線治療センター 所在地:名古屋市 竣工:2012年

陽子線がん治療は放射線がん治療法のひとつで、水素の原子核である陽子を加速器で高速に加速しがん細胞に集中して照射することでがんを治療します。治療に伴う痛みがほとんどなく、身体の機能と形態を損なわないため、治療と社会生活の両立が可能になるため、QOLを維持しつつ、がんを治療できる最先端の治療法として注目されています。2013年2月より治療が開始されています。

規模は、RC造,地上3階、地下1 階、延べ5,624m2。1 階に診察室と治療室が入り、2階にスタッフ室、3階は機械室となります。2つのガントリー照射室の一つには、国内初となるスポットスキャニング照射(正常な細胞への影響をできるだけ抑制するために、腫瘍の形状に合わせて高い精度で陽子線を照射する技術)が導入されています。

図版:名古屋陽子線治療センター

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図版:ガントリー照射室(エンクロージャー内部)

ガントリー照射室
(エンクロージャー内部)

図版:加速機室

加速機室

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最先端の照射技術スキャニング法を採用
神奈川がんセンターの重粒子線治療施設 i-ROCK(アイロック)

i-ROCK(アイロック)は、神奈川県立がんセンターが、「患者さんの身体にやさしい治療の提供」「生活の質を重視した治療の提供」を基本コンセプトとして建設を進めている重粒子線治療施設です。腫瘍のみをターゲットとした高精度な重粒子線治療を可能にする最先端の照射技術(スキャニング法)を導入する予定で、平成27年度中の治療開始を目指して、建設を進めています。

図版:神奈川がんセンターの重粒子線治療施設 i-ROCK(アイロック)

神奈川がんセンターの重粒子線治療施設 
i-ROCK(アイロック)

図版:断面透視図(イメージ)

断面透視図(イメージ)

図版:待合ホール(イメージ)

待合ホール(イメージ)

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