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医療・福祉施設

リスクに強い!-安全・安心の実現

院内感染の防止対策

患者さんの安全への取組み

感染対応に関しては、国内基準としての厚生労働省のガイドラインやマニュアル、日本医療福祉設備協会の指針、加えてアメリカのCDCのガイドライン等を参照し施設計画に反映します。具体的な施設計画では、基本計画段階から対策内容を明確にし、一貫した考えに沿って詳細設計までおこない徹底した品質管理のもとで施工をおこないます。

キーワード

安全、安心、感染対策、パンデミック、手洗い

施設計画での感染対応

接触、飛沫、空気感染といった感染経路を想定し、基本計画から実施設計の個別性能の設定まで各段階において感染防止対策の方針を明確にして計画をすすめます。設計初期段階でのゾーニングでは清潔・不潔の管理エリアを明確に設定し、それらの区分や動線計画をおこないます。同時に実際の運用方法に即した計画とそれを実現する設備計画をおこないます。通常の運用時だけではなく状況に応じた段階的な運用が可能な計画をすることもできます。常に合意形成をはかりながら運用とも連動した具体的な感染防止策を実現します。

図版:感染対策

  • 設計の初期段階から詳細設計、施工に至るまで一貫した考えの感染対策
  • 様々な知見に基づく感染対応
改ページ

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感染拡大へ対応した新しい施設計画

これまでの感染外来では、外部からの感染症患者が増加した場合、建物内の環境を感染から守るために通常想定人数を超えた時点で建物外部での対応せざるをえないと思われます。しかしながら施設計画時に明確なゾーニングと設備計画をすることで感染患者が増加した場合でも感染症対応エリアを段階的に拡大していくことが可能です。この新しい考え方で段階的にエリアを拡大していく場合でも適切な気流制御により感染対策エリアを限定して運用することで救急処置室や院内の他の患者への拡散を防止します。

  • 感染症患者の増加に対応した感染症対応エリアの拡大が可能
  • 救急処置や他の入院患者への拡散防止

京都市立病院(京都府)

外部からの感染症外来(他のエリアとは隔離した上階の専用病棟と直結)において、患者が増加した場合に隣接する救命救急センターの一部へ感染症対策エリアを段階的に拡大可能なゾーニングと設備を導入しています。パンデミック時の屋外利用まで想定しているが、その場合でも他の救急、入院患者への感染防止を考慮した計画となっています。

図版:京都市立病院

第一段階
通常の感染症外来の利用、発熱外来等で同時に2〜3名に対応可能な施設
第二段階
外来患者が増加した場合に時間外診察室エリアまでを陰圧制御して感染症外来対応エリアを拡大
第三段階
さらに外来患者が増加した場合に救急病棟の病室部分までを陰圧制御して感染症外来対応エリアを拡大可能
第四段階
さらに外来患者が増加した場合(パンデミック時)には、ピロティと庭園、駐車場部分の屋外を利用。その場合でも初療室は通常の救急対応可能な室内として運用でき、他の院内患者への感染も防止できる

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