KAJIMA YEARBOOK 2014
月報で1年を振り返る
2014年が,過ぎ去ろうとしている──。
当社の1年間の事業活動を紹介する「KAJIMA YEARBOOK」は,2011年にスタートし,今号で4回目を迎える。
社会情勢と建設業界の関わりあいや,当社が手がける施工案件の進捗,新技術など,1年間の出来事を毎年様々な手法で報告し,好評を得てきた。今年は,月報KAJIMAに掲載した記事をもとに,当社の2014年のトピックスやプロジェクトなどを振り返る。
霊峰の麓で
せとうちアート建設ツーリズム
瀬戸内海の島々はいまや日本を代表するアートスポットとなっている。国際的に活躍する建築家とアーティストが思いを込めた独創的な空間を体験しようと,世界中から多くの美術・建築ファンがこの地を訪れる。
当社はこの類稀な空間づくりに,20年あまりにわたって関わってきた。その建設プロセスもまた,前例のない創造の連続だった。今月の特集では,なかでも建設工事にきわめて繊細な技術が注がれた地中美術館と豊島美術館の施工の軌跡をたどりながら,アートの聖地が築かれた舞台裏を特集する。
静岡県草薙総合運動場体育館新築工事
戸塚区役所+戸塚区民文化センターさくらプラザ
“縁の地”の巨大オブジェ
台湾 鹿島の伝統とブランドが息づく地
台湾に営業所を設けて115年。台湾縦貫鉄道にはじまった台湾と鹿島のかかわりは19世紀まで遡る。日月潭水力発電所などの重要なプロジェクトに携わり,近年でも地下鉄網構築や電力シールド工事で社会資本整備に協力している。
民間建築を担う現地法人の中鹿営造は昨年創立30周年を迎えた。従前より高品質の建物を提供し続け,現在では中鹿が施工者に名を連ねることでマンションの売れ行きが変わるとさえいわれている。
台湾には,鹿島の伝統が息づき,鹿島ブランドが根づいている。今月の特集では,当社が台湾で行っている工事の特徴と,現地で活躍する社員を紹介する。
人工光型植物工場のエンジニアリング
雄飛を願う
TOKYO 1964
五輪50年,首都再編をふりかえる
まもなく1964年の東京オリンピックから50年を迎える。
開催を契機に東海道新幹線や首都高速道路の開通など,高度経済成長の礎となる都市基盤が整備され,今日の首都の姿が築かれた。
当時の「鹿島建設月報」をめくると,たくさんのプロジェクトが力強い写真とともにあふれている。
2020年の東京オリンピック・パラリンピック招致が決まり,首都機能の更新が注目されているなか,今月の特集では, 50年前の軌跡を辿り,東京がつくられていった姿をふりかえる。
復興を支える人を訪ねて ──城の蘇生待ちわびる
鹿島野球部 東京ドームに立つ!
建設の素朴な疑問 Part2
コンクリートとはどんなものか,タワークレーンはどうやってビルの上にのぼっていくのか,谷に橋をどう架けるのか──。土木や建築の世界には,素朴な疑問があふれています。
そんな疑問に答える特集を昨年の7月号に掲載したところ,“実は知らなかったことが多かった”“ほかにも教えて欲しいことがある”との声をいただき,技術的な質問だけでなく,多種多様な疑問が寄せられました。そこで今月は「建設の素朴な疑問 Part2」と題し,構造設計の方法や水中コンクリートの施工法,建設工事の式典や鹿島のシンボルマークの意味など,多岐にわたる皆さんの素朴な疑問にお答えします。
歩行者/避難シミュレーション
カジマ・ポーランドをご存じですか?
姫路城 ──よみがえった白鷺
国宝であり,世界遺産にも登録されている姫路城は,その白く華麗な姿から「白鷺城」とも呼ばれる。
江戸時代から幾度の修理を重ね,昭和の大修理では大天守の解体・建替えが行われた。それから半世紀が経ち,現在施工されているのが“平成の保存修理工事”。風雨から大天守を護る鉄骨の素屋根がかけられ,屋根や壁などの修理工事が続けられてきた。工事開始から5年。いよいよ素屋根が外され,化粧直しを終えた大天守がお披露目される。最新技術と伝統技法を駆使して行われた姫路城大天守保存修理。
ここでは,関係者の声を交えながら,工事の様子を紹介する。
九島橋整第1号の2 市道坂下津1号線 九島大橋(仮称)建設工事
来年へのスタート!
輝ける旬の女性たち
女性の活躍に期待が高まっている。
建設業には,女性が力を発揮する数々のワークシーンがある。
いま,輝きを放つ鹿島の女性たちが仕事における自分らしさを語る。
女川群像──復興を支える人の絆
ラ・サール学園学生寮
今はなき、五番館
3環状道路
〜東京そして首都圏が変わる〜
都市部の慢性的な渋滞緩和,物流の信頼性向上,地域経済の発展を目指し,首都圏の道路交通の骨格「3環状9放射ネットワーク」が計画されてから半世紀が経つ。
東名高速道路,中央自動車道,関越自動車道,東北自動車道などの放射方向の高速道路整備が進む一方,3環状道路といわれる「首都圏中央連絡自動車道(圏央道)」,「東京外かく環状道路(外環道)」,「首都高速道路中央環状線(中央環状線)」の整備は遅れてきた。世界的にも環状道路が整備されていない大都市は数少ないが,いよいよ2014年度中には,中央環状線の全線が開通,圏央道の工事も進み各区間で開通が見込まれる。外環道では千葉県区間の工事が日々着実に行われるとともに,大泉から東名区間の施工者が決まり,当社も一翼を担うことになった。
2020年の東京五輪に向けた都市機能再生の重要なインフラともなる「3環状道路」。その役割や機能を見つめながら,当社が関連するプロジェクトをリポートする。
D3SKY
エチオピアで道路改修を進めてます!
BIM@SITE
現在,建設業界で急速に普及が進んでいるBIM(ビム)。企画から設計,施工,維持管理にいたるフェーズで利用できる,3次元のデータベースを構築することで,建築生産の流れを世界的な規模で変えると期待されている。今月の特集では,さまざまなシーンで活用される当社のBIMを紹介。最前線の現場で活躍するBIMの詳細な仕組みや,携わる人々の声を伝える。
東大島幹線及び南大島幹線その2・その3工事
心温まる1通の手紙
安定化へ向けて──
福島第一原子力発電所
東日本大震災から3年が経った。
宮城・岩手両県では,既にがれき処理が完了し,各地でまちづくり事業が進む。ここ東京電力福島第一原子力発電所では発災直後から事故収束への作業が日々進められ,安定化に向けた取組みが営まれている。当社も東京電力をはじめとする関係者と手を携えて,作業に励む。
ここでは,新たな技術を開発しながら,安定化に向けて作業を続ける現場を紹介する。
復興を支える人を訪ねて
アートに溶け込む“鹿島”
鹿島ディアーズの軌跡
当社創業150年記念事業の一環として,1989年に創部したアメリカンフットボール部・鹿島ディアーズ。「仕事との両立」「勝利への徹底的なこだわり」「社員・会社のためにあること」を理念に掲げ,全269試合中210勝58敗1引分け,2度の日本一の栄光を手にする強豪チームへと成長を遂げた。
2014年・春──ディアーズは当社を巣立ち,クラブチームとして新たなスタートを切る。
企業チームとして駆け抜けた四半世紀を振り返る。
H22行徳可動堰改築工事
IDEC本社・技術研究センター
鹿島 is BACK
KAJIMA in USA
~米国進出50年を迎えて~
2014年の幕が開けた。今から50年前,鹿島は米国への第一歩を踏み出している。
半世紀の軌跡からは,心棒となる企業文化を守り,時代や顧客のニーズに応え,アメリカという地に,しっかりと根を下ろしてきた姿が見えてくる。
そして今,様々な機能を持つ組織が,有機的に結びつき,新たな価値を創造する企業グループとして成長を続けている。
そこに映しだされるのは,建設業の根幹,そして未来──。米国でのビジネスの最前線を追った。